大分の県立校にドラフト候補現る! この春急成長した148キロ右腕・金田龍乃介は2回戦で明豊と激突の可能性! プロ入りがかかる投球に期待<高校野球ドットコム注目選手ファイル・コム注>
第106回大分大会の組み合わせ抽選会が決まった。この夏、ブレイクを誓う剛速球右腕がいる。それが中津東の金田 龍乃介投手(3年)だ。春季県大会の3回戦の佐伯鶴城戦で最速148キロを計測し、ドラフト候補として一躍、取り上げられる存在となった。 ドラフト戦線に名乗りを上げた大分の剛腕。中津東・金田龍乃介の火を噴く豪球 中学3年の夏まで中学軟式の名門・明豊中でプレー。その後、転向してボーイズでプレーしていたが、怪我も多く、高校1年生の時は125キロ。しかし、トレーニングを重ね、2年春に最速142キロを計測した。3年春には最速148キロまでスピードアップした。 投球を見ると、身体の使い方が非常に秀逸だ。今は高校生でも185センチ以上の長身投手も増えてきている中、金田は178センチ78キロと大きな体格ではない。だが、上半身、下半身が連動した投球フォームをしていて、体に秘めた力をしっかりと発揮できる。 動きを細かく見ていくと、左足をバランス良く上げてから、重心を深く沈めていく時に、左腕のグラブを高々と掲げ、真っ向から振り下ろす。この動きを活かしながら、身体を鋭く回転させて並外れた速球を投げることができる。巨人・西舘 勇陽投手(花巻東-中央大)のフォームを参考に、クイックで投げる練習をして、フォームの感覚を掴んだという。 ストレートの球質も非常に良く、角度があって、回転数も高そうなストレート。いずれは150キロ台を投げ込んでもおかしくない。 打者としても左打席から鋭い打球を飛ばしているが、将来は投手でいくことになるだろう。1回戦に勝利すれば、明豊と対戦する。投手としての総合力、高卒プロ入りできるかの適性はこの夏で試されるだろう。この夏、一泡吹かせる活躍をみせて、プロ入りを実現できるか注目だ。
<金田龍乃介 かねだ・りゅうのすけ> 右投げ左打ち 177センチ77キロ 2年春に142キロをマーク 2年夏から主戦投手として活躍 主将としてもチームを牽引し、責任感も芽生え、精神的な成長を実感している。