ネットの「炎上」、実際に書き込んでるのはたった0.5%「2万人のうち100人程度」だった…《実証研究》でわかった「炎上」に参加している人たちの「正体」
ごくわずかな人が炎上させている
研究では、さらに衝撃的な事実も次々に明らかになっている。 「約2万人を対象にアンケート調査をした結果、これまで一度でもネット上の炎上に書き込みをしたことがある人は全体の1・1%にとどまり、これを過去1年間に絞ると、その割合はわずか0・5%でした。つまり『現役の炎上参加者』は、2万人のうち100人程度しかいなかったのです」 その0・5%のうち、年間に11件以上の炎上に書き込みをしている人は10%。0・5%のうちの10%なので、0・05%だ。一方、炎上1件あたりに書き込んだ回数は、51回以上の人が3%。全体の0・015%であることが明らかになった。 「重要なのは、1件あたりの書き込み回数が3回以下の『ライトな参加者』よりも、51回以上の『ヘビーな参加者』のほうが、書き込んでいる回数そのものは多いということです。つまり、炎上に参加している人がそもそも少数であり、そのうちのさらにごくわずかな人が炎上の主役になっている」 研究ではさらに、偏った意見を発信し続ける「極端な人たち」の正体にも迫っている。 後編記事『実は年収の高い「中間管理職」が多かった…!「実証研究」でわかった「炎上」に書き込んでいる人の肩書』へ続く。 「週刊現代」2024年11月9日号より
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