ケー・オー・ケー・ケーが上越地域での運用を検討しているオープントップバス=上越市の高田城址公園

　企画旅行「ハミングツアー」を運営するケー・オー・ケー・ケー（新潟県新発田市）が、屋根のないオープントップバスのツアーを上越地域で計画している。通常のバスより高い位置に座席があり、屋根のない開放感と普段とは違った視点で沿道の風景を楽しめるのが特長。上越地域の自然が満喫できる商品を企画し、新たな需要を掘り起こしたい考えだ。 　ケー・オー・ケー・ケーは2019年春にオープントップバスを導入。「宙（そら）バス」の名称で新潟市を中心にツアーを 展開している。5年間で7千人が利用し、人気を得たことから2024年春、新車両1台を導入。上越地域のほか魚沼地域での運行を想定している。 　新車両は約50人乗り。後部をオープントップにして前部には屋根を備え、天候を問わず快適に走れるようにした。 　4月5日に上越市で新車両の内覧会と試乗会があり、観光関係者約30人が参加。観桜会を開催中の高田城址（じょうし）公園や雁木（がんぎ）通りなどを回った。参加した上越観光コンベンション協会の小池兼一郎事務局長は「桜の季節だけでなく四季を通じて利用できそうだ」と話した。 　ケー・オー・ケー・ケーは自社ツアーだけでなく、他の旅行会社が企画するツアーなどへの車両の貸し出しにも応じる。担当者は「社員旅行などでも利用できる。上越地域への来訪者増にも貢献できればと考えている」と語った。