みんな大好き「かめはめ波」に“超”がついた!当時の少年ファンが全員震えた必殺技の上位バージョン
必殺技の頭に“超”がつくだけで、とんでもなくワクワクしたものだ。第23回天下一武道会の決勝戦は、誰もが予想した通り孫悟空(CV:野沢雅子)とマジュニア(CV:古川登志夫)の一騎打ちとなった。「ドラゴンボール」初の“気功波同士の押し合い”に発展し、当時の視聴者は手に汗握り歯を食いしばってその攻防を見守った。 【映像】“超かめはめ波”をぶっ放す悟空(20分41秒ごろ~) 悟空とマジュニアの戦いは、序盤の様子見から徐々にスピーディな肉弾戦へと変わっていった。両者一歩も譲らない激戦が続き、悟空の連打が決まるとマジュニアはたまらず上空へと逃れた。 出血させられ怒り狂ったマジュニアは、「会場もろとも吹き飛ばしてくれるわ!」と試合のルールも構わずに気弾を撃とうと気を溜め始めた。その様子に気づいた悟空は、観客に避難を呼びかけたが間に合わないと判断、自分が空へと移動することで被害を抑えようとした。 マジュニアは飛び上がった悟空目がけて巨大な気功波を放ったが、悟空は間一髪でこれを回避。マジュニアの放った気功波は山を吹き飛ばし、大地を揺らすほどのとんでもない威力だった。 悟空は次は自分の番だとばかりに、「超かめはめ波だ!」とかめはめ波の構えを見せた。ヤムチャ(CV:古谷徹)たちは聞き慣れない技に「なんだって!?」「超かめはめ波だと!?」と驚く。クリリン(CV:田中真弓)が「とんでもないかめはめ波ってことか!?」と口にするまでは、当時の視聴者にもどんな技なのか想像がつかなかったことだろう。 一度は亀仙人が“マジュニアが死ねば神様も死んでしまう”と制止したことで、悟空は撃つ直前に踏みとどまった。しかしマジュニアは冷酷になりきれない悟空をあざ笑うと、会場にいる観客すべてを消し去る勢いで2発目の気功波の準備を始めた。 迷う悟空に対してクリリンが「神様が死んでも神龍に頼んで復活できるぞ!」と後押ししたことで、悟空はついに超かめはめ波を放つことを決意した。そして両者が気功波を放つに至り、ドラゴンボール史上初となるぶつかり合う気功波同士の押し合いが始まった。 悟空の放ったかめはめ波は、さすが“超”というだけあって、これまで見てきたどのかめはめ波よりも大きかった。壮絶なエネルギーの押し合いの結果、最後にひと踏ん張りを見せた悟空の超かめはめ波が見事にマジュニアの気功波を押しのけてマジュニアを飲み込んだのだった。 当時はまだ格闘ゲームがブームを巻き起こす前で、“超必殺技”も存在しなかった時代。そんな中、かめはめ波の上位バージョンである“超かめはめ波”の登場は、当時の少年たちの心を震わせた大事件だった。 1986年から1989年に放送されたTVアニメ「ドラゴンボール」は、「週刊少年ジャンプ」(集英社)で1984年から1995年まで約11年間連載され、シリーズ累計発行部数が全世界で2億6000万部を超える鳥山明の同名漫画が原作。以降も「Z」「GT」「改」「超」など数々のアニメシリーズが制作され、20作を超える劇場版も公開されたほか、数多くのゲームシリーズにもなっている。 40周年を迎えた2024年、故・鳥山明氏が原作・ストーリー・キャラクターデザインを手掛けた完全新作アニメシリーズ「ドラゴンボールDAIMA」が10月より放送中。 (C)バードスタジオ/集英社・東映アニメーション
ABEMA TIMES編集部