ふるさと納税の返礼品に「トレーラーハウス」 福知山市が採用
京都府福知山市は、ふるさと納税の新たな返礼品として、移動簡易住宅「トレーラーハウス」を追加した。必要な寄付額は同市としては過去最高となる3300万円で、トレーラーハウスを返礼品に採用するのは府内の自治体では初めてという。 トレーラーハウスはトレーラーの台車の上に住宅を乗せたもので、牽引(けんいん)での移動が可能。設置の手軽さや、さまざまな用途に利用できることから、日本でも近年、店舗や事務所、別荘などに加え、災害時にも役立つ存在として注目を集めている。 返礼品はトレーラーハウスの製造・販売などを手がける市内の立石設計(立石一之社長)が提供する。 寄付額は、ロフト付き住居用レギュラーサイズ(長さ11メートル、幅3・4メートル、高さ4・1メートル以下)が3300万円、店舗・事務所用ハーフサイズ(長さ7・5メートル、幅3・4メートル、高さ4・1メートル以下)が2650万円。設置場所の調査費用や運搬、設置費用、オプションの追加などは別途料金が必要という。事前に商品の説明を受けたり、打ち合わせや設置場所の調査を行ったりした上での申し込みとなる。 市によると、これまでで最も高額な返礼品は、東京のフレンチレストランでの福知山の特産品を使ったディナー(4人分)で寄付額は80万円だった。担当者は「ぜひ福知山にトレーラーハウスの別荘やセカンドハウスを設けるなどして楽しんでほしい」とアピールしている。(橋本亮)