今秋始動バレーSVリーグ デンソートップ選手福島県内で跳躍 開幕戦は10月12日福島市
今秋に始まるバレーボールの国内トップリーグ「SVリーグ」に、福島県郡山市を本拠地として参戦するデンソーエアリービーズは10月12日、福島市の福島トヨタクラウンアリーナ(市国体記念体育館)で開幕戦に臨む。レギュラーシーズン44試合のうち、20試合をホーム戦として福島、南相馬、会津若松、いわき、須賀川、田村の6市で戦う。県内各地が日本代表をはじめ、女子のトップ選手の真剣勝負の舞台となる。 リーグが17日、創設初年の男女の試合日程や会場を発表した。14チームで構成する女子は10月~来年4月6日にホームアンドアウェーで44試合を行う。自チーム以外の13チームと2試合か4試合ずつ対戦する。8位以内が4月後半からのプレーオフに当たるトーナメント「チャンピオンシップ」に進む。デンソーの試合予定は【表】の通り。 ホーム戦22試合のうち福島で8試合、南相馬で4試合、会津若松、いわき、須賀川、田村、愛知県豊田の5市で各2試合を行う。県内での試合会場としてきた郡山市の宝来屋郡山総合体育館は改修のため来年3月まで使えないが、チャンピオンシップに進んだ場合は会場となる可能性もある。
26日に開幕するパリ五輪で日本代表は男女ともメダルを期待され、国内では競技への関心の高まりが予想される。SVリーグは昨季まで国内最上位だったVリーグと比べ、外国籍選手枠が増えるため、他国の代表選手の勇姿が県内で見られる機会もありそうだ。 デンソーは選手20人前後の陣容で、試合数が昨季から倍増する新リーグを戦う。辻健志監督(50)は「県内全域で試合ができ、チームを広く知ってもらう良い機会となる」と初年度のスケジュールを歓迎。「ラリーや激しい打ち合いなどバレーボールの魅力を会場で感じてほしい」と呼びかけた。今季の主将を務めるリベロ川畑遥奈(23)は昨年2月、郡山市での試合でVリーグにデビューした。昨年の夏合宿にも参加し、おいしい食や県民の温かい後押しに触れた。「タフな戦いになるが、好プレーを見せてファンを増やしたい。福島に勇気や元気を届ける」と意気込んだ。 ■県民、観戦心待ち バレーボールに打ち込んでいる県内のジュニア選手は国内最高峰の試合を地元で観戦できる日を心待ちにしている。鎌田バレーボールスポ少(福島市)に所属する高梨姫凪(ひおな)さん(12)=清水小6年=はスパイカーとして励んでいる。「トップ選手を生で見られるのはうれしい。どういうフォームなら強いスパイクを打てるか観察し、プレーに生かしたい」と目を輝かせた。
県バレーボール協会は県内でのSVリーグ開催による裾野拡大や競技力向上などの効果を期待する。箱崎二三彦会長(70)は「一流選手の真剣勝負は懸命に練習する次世代の刺激になる。試合会場に通った福島の子どもたちが、いつか日本を代表するような選手に育ってほしい」と願った。 ■29日から福島でデンソー夏合宿 デンソーは29日から8月2日まで福島市で夏合宿を行う。31日と8月1日は市内で、SVリーグに参戦するアランマーレ山形と公開練習試合を行う。31日は午後3時30分からあづま総合体育館、1日は午前10時から福島トヨタクラウンアリーナで戦う。入場無料。