米スピリット航空、エアバス納入を延期-パイロットを一時解雇へ
(ブルームバーグ): 米格安航空会社スピリット航空は大規模なコスト削減策を発表した。同社は同業ジェットブルー・エアウェイズとの統合計画案を3月初めに打ち切ったばかり。
米格安航空ジェットブルー、スピリット航空との統合計画打ち切り (1)
スピリット航空は8日、2025年と26年に予定しているエアバス全機の納入を延期すると発表。今後2年間で約3億4000万ドル(約516億円)の流動性改善につながると説明した。9月1日から260人のパイロットを一時解雇することも明らかにした。
テッド・クリスティ最高経営責任者(CEO)は発表文で、「これらの航空機の納入を延期することで、競争環境の変化に対応しながら事業を再編し、中核となる航空事業に集中する機会を得ることができる」と述べた。
スピリットはジェットブルーとの統合が競争上の懸念から連邦地裁に認められなかった後、財務の立て直しに取り組んでいる。米国内市場を悩ませている需要の偏りやエンジン問題、コスト上昇と闘いながら、過去2年間の大半で現金を流出させてきた。
原題:Spirit Airlines Defers Airbus Deliveries, to Furlough Pilots (1)(抜粋)
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Siddharth Vikram Philip