斎王役の三田さんらが三重県知事表敬 来月1日に斎王まつり
「明和町を一生懸命PRしたい」
三重県多気郡明和町の一大イベント「第41回斎王まつり」が6月1日に開催されるのを前に、今年の斎王役を務める東京大学2年・三田空来さん(20)=伊勢市出身、東京都在住=と、女別当役の団体職員・山中唯亜さん(20)=明和町大淀、下村由美子町長、主催する同まつり実行委員会らが13日午後1時に県庁を訪れ、一見勝之知事に開催をアピールした。 同まつりは、天皇に代わって神宮に仕えるため、京の都から斎宮へ向かう「斎王群行」の再現をメインに国史跡斎宮跡一帯で行われる。今回は斎王群行のコースを2016(平成28)年の第34回以来、8年ぶりにリニューアルし、伊勢街道での群行が復活。昨年、40回の節目と町制65周年記念で行った「夜の群行」は今年も、規模を拡大して展開する。 この日、平安装束で一見知事を訪ねた斎王役の三田さんは「小さい頃からまつりを見たり、参加したりしていて憧れていた斎王役になれて本当にうれしい。現在、東京で暮らしているが地元を離れたからこそまつりの偉大さや大きさを感じ、さらに好きになった。明和町を一生懸命PRしたい」、女別当役の山中さんは「私は明和町で生まれ育ち、小さい時から斎王まつりが大好きでした。今回の経験はこれからの自信につながると思います」、下村町長は「まつりを通して観光客だけではなく、地域の人々に喜んでもらえるものにしたい」などと意気込みを話した。 一見知事は「まつりをきっかけに明和町の観光PRとなればと思う。無事に開催できることを祈っています」と話した。
群行は昼と夜の部 フォトコンも開催
同まつりは1日のみ開催され、午後1時から明和町斎宮の「斎王の森」で禊(みそぎ)の儀などの後、同所の「さいくう平安の杜(もり)」へ向けて斎王群行(昼の部)が出発。同施設では同3時半からステージイベント、同7時10分から斎王群行(夜の部)を行い、同8時半ごろから花火の打ち上げを予定している。今回から町公式アバター「日月和姫(ひづきなごみ)」も使用して、仮想空間と現実をつないで来場者が楽しめる取り組みも行う。 また当日の様子を撮影したフォトコンテストも開催。作品応募は7月12日まで。 詳しい問い合わせは同まつり実行委員会TEL 0596(52)0054 へ。