「2024年FOMCメンバー」の金融政策スタンスは?投票権を持つ12名を〈ハト派・中立・タカ派〉に区分【解説:三井住友DSアセットマネジメント・チーフマーケットストラテジスト】
米金融政策を見通す上で、常任メンバーの発言は重要、タカ派メンバーのトーンの変化も要注意
米金融政策については、最初の利下げ時期とその後の利下げペースが、引き続き焦点となっていますが、1月2日時点のフェデラルファンド(FF)金利先物市場では、最初の25ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)の利下げは3月で、年6回の利下げが織り込まれていました。ただ、その後は米雇用や物価の底堅さが確認されたことから、2月27日時点で最初の利下げは6月、年3回の利下げの織り込みとなっています(図表2)。 弊社は6月に最初の利下げが行われ、その後は四半期に1回のペースで、年3回の利下げを予想しています(利下げ幅は25bp)。先行きの米金融政策を見通す上では、雇用や物価指標に加え、FOMCメンバーのうち、特にパウエル議長ほか常任メンバーの発言は重要な手掛かりとなります。また、タカ派メンバーの発言で、タカ派色が弱まれば、利下げは近いと読み取ることもできます。 (2024年2月29日) ※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『「2024年FOMCメンバー」の金融政策スタンスは?投票権を持つ12名を〈ハト派・中立・タカ派〉に区分【解説:三井住友DSアセットマネジメント・チーフマーケットストラテジスト】』を参照)。 市川 雅浩 三井住友DSアセットマネジメント株式会社 チーフマーケットストラテジスト
市川 雅浩,三井住友DSアセットマネジメント株式会社
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