「自分で判断せず相談することが絶対に大切」数千万円の詐欺の被害者は訴える 巧妙な手口の実態は
投資名目の詐欺事件が大分県内で相次ぎ発生する中、数千万円の被害に遭った男性がOBSの取材に応じ、匿名を条件に犯行の巧妙な手口の実態について、かたりました。 【写真を見る】「自分で判断せず相談することが絶対に大切」数千万円の詐欺の被害者は訴える 巧妙な手口の実態は (被害男性)「物価は高騰していて、預金だけではどんどん目減りしていく状況が生まれるのではと思い、早く手を打つためにも投資に興味を持った」 ■著名な経済評論家をかたり信じ込ませる 去年12月、男性は投資の学習会をかたった広告をSNSでみつけました。講師とされたのは、たびたびメディアに登場する著名な経済評論家です。男性がサイトにアクセスすると、数日後に著名人からLINEで返信がありました。 (被害男性)「最初はいきなり投資の話ではなくて返事というか、あいさつから始まって」 男性は相手とのやりとりの後、学習会とされる40人以上が参加する、LINEのグループに招待されました。 (ラインの文章)「先生に従ってこれまで株式もゴールドも一度も損失が発生していません。私は取引には初心者ですが。先生についていけば確実に安定して進んでいけると信じています」 グループの中では、偽者の評論家が投資についてのレクチャーをしていました。 また、その指示に従って利益を出したとするメンバーから感謝のメッセージも多く書かれていました。それを見た男性は… ■巧妙な手口にどんどん引き込まれる (被害男性)「著名人の方の指導で金の取引だとかで、そこで実際に利益が出ているという話を見てこれはすごいとどんどん引き込まれていった」 投資について損失を最小限に抑えて、元本は保ちながら行うというスタンスや、 経済的に苦しんでいる方を助ける社会貢献の一環として、行っている活動だという説明も男性が話を信じるきっかけになったと話します。 男性は、評論家のアシスタントを名乗る人物に言われた通りに金などへの投資名目で複数回にわたってATMから現金を振り込みました。 送金を行うたびに相手から伝えられたサイトには多額の利益が出ているデータが表示され、それを信じて、送金を繰り返した結果合計数千万円の現金を騙し取られました。