日本で死刑囚はどんな生活をして、死刑はどう執行されるのか…死刑に参加した刑務官が告白
死刑設備のある場所
■死刑はどこで行われるのか 死刑が行われるのは全国の拘置所119か所(拘置支所も含む)のうち、7か所のみ。死刑執行は年に数回しか行わないから、死刑囚の寿命のほうが早く来ることもあり得る。 2010年、改築中の東京拘置所の刑場がマスコミに公開された。それまで一部の国会議員にしか公開されていなかったため、初めての公開となったが、全国7か所の死刑設備が施設内のどこにあるのかは一切公開されていない。ゆえに、マスコミ陣もカーテンで目隠しされたマイクロバスで拘置所内を移動し、どここか分からない状態で車を降り、刑場の中へと入り、15分だけの取材を許された。 「場所を明らかにしないのは、近隣住民の心情に配慮してということです。もう一つは防犯上の理由。死刑囚奪還を防止するためというのが一番大きい。そんな秘密だらけの刑場の様子を知るのは、死刑に実際に参加する我々刑務官のみということです」(Mさん) 記事後編【死刑に立ち会った刑務官が明かす「執行ボタンを押す瞬間」】では、死刑に参加する刑務官がどのような流れで立ち会うのかについて記します。
+オンライン編集部