【とっておきメモ】巨人井上温大が凱旋勝利「ひと言も話さない子。野球はピカイチ」恩師語る
<とっておきメモ> <巨人6-1中日>◇3日◇上毛新聞敷島 巨人井上温大投手(23)が熱帯夜の凱旋(がいせん)登板を華々しく飾った。球場のすぐ近くのカフェで、小学生時代のコーチが大型モニターに映る井上を見つめていた。岩上リトルファイターズで低学年のコーチだった青山美奈子さんは「本当にひと言も話さない子だった。めんどくさかったんですかね? (笑い)野球はピカイチでしたよ」。教え子が好投する姿に一喜一憂した。 5回終了時に外野席後方の利根川の河川敷から打ち上げられた花火もまた感慨深かった。夢中になって白球を追いかけた河川敷からの“エール”になった。少年野球時代のチームメート青山みらのさんは「静かにいつも練習していて真面目だった。冗談を言ってもまったく動じなかった」と当時を回想した。 兄唯人さんと練習帰りに食べた大好きなソフトクリームの味もまた懐かしい。登板前日の2日は前橋市内の実家で家族で食卓を囲み「しゃぶしゃぶを食べました」と英気を養い、プロ最長の8回まで投げきった。思い出いっぱいの故郷で、井上が大きく成長した姿を披露した。【巨人担当・為田聡史】