今月1日の水俣病患者・被害者団体と伊藤環境大臣との懇談会で、マイクの音が切られた問題で、大臣が謝罪する事態となっています。 1日と同じ会場に姿を見せた伊藤環境大臣。 伊藤環境大臣 「環境省の者が発言中にマイクの音を絞って、大変申し訳ないことがありました。心からおわび申し上げます。きょうはその謝罪で参りました」 　環境省は、8日朝、マイクの音を切った2人への謝罪を打診しました。このうちの1人、被害者団体代表代行の山下善寛さんは「個人ではなく、患者全体に謝罪してもらいたい」と要望。一転して、当時懇談会に参加した患者・被害者団体に対して謝罪することになりました。 　山下善寛さん 「単に司会者の関係者の職員の問題ではなくて、同席しておられた伊藤環境大臣の責任ではないか。それを監督指導していなかった責任は、やっぱり重大と考えています」 　関係団体側は、来年以降の懇談会では3分間という制限時間を見直すよう求めました。 　それに対して伊藤環境大臣は時間を確保するため、慰霊式と懇談会を別日に開催するなど、改善を検討すると応じました。