映画のプロが5月、最も見たい映画は『関心領域』【月イチ!“ぴあテン”ランキング】
評論家、ライター、編集者など映画のプロが、最も期待している、見たい映画を投票で決定する「月イチ!“ぴあテン”ランキング」「これからみたい」映画ベストテンが発表になり、『関心領域』が1位となった。 【動画】『関心領域』予告編 本ランキングは、26人の選者が2024年5月公開予定の映画の中から「これからみたい」作品を投票して決定したもの。 5月は、アウシュビッツ強制収容所の隣に暮らす家族を通して“無関心という恐怖”を描いた『関心領域』が57pt獲得で見事1位に。 先の第96回アカデミー賞では作品賞、監督賞など5部門にノミネートされ、そのうち国際長編映画賞と音響賞の2冠を達成しただけあって選者たちの注目度も非常に高く、26人中16人がベスト3内に投票。「アカデミー賞授賞式を見ていて、一気に関心が高まった」(立川直樹)、「『ナチス映画論』を出版した者としては駆けつけるのみ」(夏目深雪)といった声が寄せられた。 続く2位に入ったのは、前作『マッドマックス 怒りのデスロード』から実に9年ぶりにスクリーンに帰ってくる『マッドマックス:フュリオサ』。前作ではシャーリーズ・セロンが演じていた女戦士フュリオサ、その若き日をアニャ・テイラー=ジョイが演じ、御年79歳となるジョージ・ミラー監督が健在ぶりを見せつける。「これが年間ベスト級の見応えになっているか否かで、今年全体の映画満足度をも左右するだろう、重要な作品だ」(春日太一)というコメントが出るなど、7人の選者が1位に投票した。 3位には、1940年代の上海を舞台に、名もなきスパイたちによる手段を選ばない戦いを描いたノワール作品『無名』がランクイン。「久々にトニー・レオンを堪能したい」(夏目深雪)、「トニー・レオンとワン・イーボーの美しいアクションが早く観たい!」(細谷美香)など、主演俳優陣が期待を集めている。 5月はそのほか、石原さとみの出産後復帰作『ミッシング』、古典落語『柳田格之進』を草彅剛主演で実写映画化した『碁盤斬り』などがランクインした。