【ONE】ストロー級初戦の和田竜光vs.サンザール・ザキロフ、無敗の澤田千優vs.メン・ボーが計量&ハイドレーションテストをパス!=1月11日(土)タイ
2025年1月11日(土)タイ・バンコクのルンピニースタジアムで開催される『ONE Fight Night 27』(U-NEXT配信)の本計量およびハイドレーションテストが9日、同地にて行われ、フライ級からストロー級に転向の和田竜光(日本)vs. MMA12戦無敗サンザール・ザキロフ(ウズベキスタン)、女子アトム級3位の澤田千優(TEAM AKATSUKI)vs.メン・ボー(中国)の4選手がパスした。 【写真】MMA8勝1分で無敗の澤田はメンボー相手に無敗を守れるか ▼ONEストロー級(※56.7kg)5分3R サンザール・ザキロフ(ウズベキスタン)12勝0敗 1.0053 125lbs 和田竜光(日本)25勝12敗2分1NC 1.0049 124.25 lbs 和田は、2024年7月の『ONE Fight Night 23』のフライ級MMAで、シェ・ウェイ(中国)に判定3-0で勝利。ストロー級挑戦を宣言し、「パシオも強いし、ボカンとかも強いし、ロシアの選手(マンスール・マラチエフ)も強いなとは思いますが、だからといって別に自分が負けているという風には全然思わない」と、王座戦線に割って入ると、ストロー級に名乗りを挙げていた。 これまで「いわゆる減量っていうのを別にしてない」という和田は、いよいよONEストロー級(※水抜き禁止の56.7kg)に参戦するが、その初戦の相手として、無敗のザキロフがぶつけられた。 テコンドー、ハンド・トゥ・ハンドコンバット等がベースのザキロフは長いリーチを生かした打撃と、組んでのバックテイクからの絞めで、6つのKO・TKO、4つの一本勝ちを誇る。 その動きは、まるでレスラーのようなそり投げのほかに、相手のボディロックに首投げ&内股を合わせた柔道・サンボ的な投げや、2024年3月の前戦で本田良介を2R TKOに下したムエタイの首相撲ヒザなど、アグレッシブかつ組みを混ぜた多彩なMMAを見せている。 対する和田も“おたつロック”の元祖で、首相撲ムエタイクリンチの名手でもあり、「ONEのMMA選手の中では僕がナンバーワンのボクサー」と打撃にも自信を見せている。先週の『RIZIN LANDMARK』でも話題となった首相撲の攻防ひとつをとっても興味深いマッチアップとなった。 ザキロフは箕輪ひろばと10月に対戦予定だったが、箕輪がタイでの移動中の交通事故に巻き込まれ、むち打ち症状となり試合を欠場。今回が本田戦以来、約10カ月ぶりの参戦となる。和田は半年ぶり参戦。 正規王者がジョシュア・パシオで、暫定王者がジャレッド・ブルックス、1位が空位で、2位がマンスール・マラチエフ、3位がマスンヤネ。4位が箕輪、5位に山北渓人(2月7日の『ONE Fight Night 28: Prajanchai vs. Barboza』で3連勝中のリト・アディワンと対戦)がランクインしているONEストロー級。勝者がランキング入りの可能性がある、和田竜光vs.サンザール・ザキロフだ。 ◆注目の女子アトム級で澤田千優がメン・ボーと対戦 ▼ONE女子アトム級MMA 5分3R 澤田千優(日本/TEAM AKATSUKI)1.0081 114.25lbs メン・ボー(中国)1.0083 114.25lbs アトム級3位の澤田は、MMA8勝1分の無敗。兄・龍人と同じレスリングベースで、2018年東日本学生選手権フリースタイル50kg級優勝、全日本社会人選手権優勝、全日本選手権5位などの実績を持つ。2021年5月に修斗でプロMMAデビュー。リーグ戦で優勝するなど3勝1分で初代女子アトム級王者に輝いた。 2023年2月にタイで行われた『ONE Friday Fights 5』でイランのサナーズ・ファイアズマネシュを相手に2R アメリカーナで一本勝ちすると、チーム・オーヤマでの北米修行も経て、5月に米国フロリダ州マイアミ開催の『Combat Global』でアナ・パラシオス(メキシコ)にテイクダウン&パウンドで判定勝ち。2024年3月のONE2戦目でジヒン・ラズワンに120ポンド キャッチウェイトで判定勝ちすると、5月には柔道ベースのノエル・グランジャンにも判定勝ち。ONE3連勝中だ。 対するメン・ボーは、MMA21勝7敗。13歳でテコンドーを始め、散打も学び、2013年にMMAデビュー。同じくMMAデビュー戦だった現UFC世界王者のジャン・ウェイリーに判定勝ち。2018年から7連勝も、2021年にリトゥ・フォガットに判定負けし、ティファニー・テオに2R 一本負け。その後、ジェネリン・オルシムを1R KOに下すと、2023年4月にダヤン・カルドーゾに判定勝ち。しかし、23年11月の前戦で三浦彩佳に1R スカーフホールドアメリカーナ=アヤカロックを極められ、一本負けを喫している。 身長162.5cm、リーチ164cmのメン・ボーに対し、澤田は150cm、リーチ152cmといずれも10cm以上の差がある。常に自身より大きな相手と戦ってきた澤田だが、メン・ボーはオーソから長い打撃を当てて、近年はスクランブルでも進化を見せている。サウスポー構えの澤田は、いかに立ち会い、アプローチするか。テイクダウン、そしてその後の攻防が鍵を握りそうだ。 同大会のコ・メインでは「ONEアトム級MMA暫定世界王座決定戦」として、2位のザンボアンガと、4位のラソヒナの暫定王座戦も決定済み。正規王者のスタンプに2021年にギロチンチョークで一本勝ちしているラソヒナ。対するザンボアンガは1位のハム・ソヒ戦以降3連勝中だ。どちらが暫定のベルトを巻くか。 また、2月20日の『ONE 171: QATAR』カタール大会では、同じ女子アトム級で、5位の三浦彩佳(TRIBE TOKYO MMA)とインドのリトゥ・フォガットの対戦も決定しており、目が離せない階級となっている。
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