営農再生、歩み確認 JA福島さくら(福島県郡山市)ツアー 田村や富岡の施設巡る
JA福島さくら(本店・福島県郡山市)は、田村市や富岡町を巡る視察ツアーを実施した。東日本大震災と東京電力福島第1原発事故から営農再生に向けた歩みなどを確かめた。 JA幹部や報道関係者約20人が参加した。6月から稼働している富岡町野菜集出荷施設を訪れた。施設は福島再生加速化交付金事業を基に建設され、面積は本州最大級の約4387平方メートル。町基幹作物のタマネギの選別や乾燥、貯蔵などを行う。乾燥庫や形状選別機、規格外のタマネギを破砕、脱水する残渣処理装置を見学した。 ふたば統括センターでは、センター管内(広野町、楢葉町、富岡町、川内村、大熊町、双葉町、浪江町、葛尾村)の復興状況を確認した。除染など営農再開に向けた環境整備が進んでいる。2023(令和5)年度末現在(暫定値)の営農再開農地は2000ヘクタール(前年比246ヘクタール増)となった。 田村市の農産物直売所「ふぁせるたむら」では、田村地区の基幹作物のピーマンを使ったジェラートを試食した。三春町の西部営農経済センターのピーマン選果場で、2次選別や袋詰めする現場などを見学した。
(郡山版)