【全文】マンション傾き問題(1) データ改ざんとくい未到達の理由を説明
横浜市の大型マンションの一部が傾いていた問題で、くい打ちを行った旭化成建材の親会社である旭化成が20日午後、都内で記者会見し、浅野敏雄社長が「居住者の皆様には大変ご迷惑をおかけし、関係先各位の信頼を損なうことになった。深く深く反省し、お詫び申し上げる」と謝罪した。 【全文】マンション傾き問題(2) くい70本の現状を調べて発言と照合する 以下は質疑応答までの冒頭部分の全文。
旭化成・浅野社長が謝罪「深く反省しおわび」
司会:それでは、皆さまお時間になりましたので、ただ今から私ども旭化成建材の横浜市所在のマンションの施工における不具合につきまして、記者会見をさせていただきます。本日はお忙しいところお集まりいただきまして、大変申し訳ございません。新聞社の皆さまをはじめ、メディアの皆さまに、私どもの情報管理が至らなかった部分も含めて、あらためてここでおわびさせていただきます。 本日は、まず私ども旭化成、旭化成建材の出席者のご紹介をさせていただきます。皆さま向かって中央左でございますが、旭化成株式会社代表取締役社長の浅野敏雄でございます。向かって一番左になりますが、旭化成株式会社代表取締役副社長の平居正仁でございます。中央右になりますが、旭化成建材株式会社代表取締役社長の前田富弘でございます。一番向かって右側ですが、旭化成建材株式会社事業本部商品開発部長の前嶋匡でございます。 本日はまず社長の浅野から、皆さんのほうに一言おわび申し上げます。その後、旭化成建材の、社長の前田のほうから本件の概要の説明、その後、質疑のほうをを進めせていただければと思いますんで、よろしくお願いします。 それではまず旭化成株式会社代表取締役社長のほうから。 浅野:旭化成株式会社代表取締役社長の浅野でございます。このたび当社グループの旭化成建材が杭工事の施工をした横浜市所在のマンションにおいて、施工不具合、施工報告書のデータ転用、加筆、改変が判明いたしました。居住者の皆さまには大変ご迷惑をお掛けし、また関係先の各位へのご信頼を損なうこととなりました。深く、深く反省し、おわび申し上げます。居住者の皆さま、大変申し訳ありません。 今後、居住者の皆さまの安全を最優先に考え、皆さまが安心してお住まいいただけるよう、努めてまいる所存でございます。また昨日新たに、私を本部長とする対策本部を設置いたしました。そして、すでに設置している調査委員会において、原因究明を開始しております。 また居住者の皆さまへの説明会でお約束した、当社と利害関係のない外部弁護士による外部調査委員会を設置し、この問題の検証を進めてまいります。 さらに旭化成建材においては、当該物件の調査、および補強、改修工事等に関する費用に関しては、全額を負担することにしております。そして、居住者の皆さまの安全を最優先に考え、行政当局のご指導の下、販売依頼者さま、施工会社さまとご協力の上、旭化成グループとして誠意を持って然るべき対応を取ってまいります。これを機会に、また私どもはグループを挙げて、信頼回復に努めてまいりたいと思います。 最後に、本日の記者会見は、居住者の皆さまへの説明会を終えて、開催とさせていただきました。皆さまへのご説明が大変遅れたこと、申し訳なく思います。申し訳ありません。