森山幹事長「丁寧に意見聞く」 与野党の枠超え一致呼びかけ
自民党の森山裕幹事長は17日、共同通信加盟社編集局長会議で講演し、衆院選での与党過半数割れを踏まえ「各党の意見に丁寧に耳を傾け、比較第1党として責任を果たす」との考えを示した。「信頼に足りる政治基盤を確実にするには、与野党の枠を超えた幅広い一致が不可欠だ」と野党に呼びかけた。 派閥裏金事件を受けた政治改革法案の今国会成立にめどを付けたと強調。政党支出の相手を非公開にできる「公開方法工夫支出」の新設を断念し、政策活動費を全面廃止する立憲民主党など野党7党提出の法案に賛成した理由について「今国会中に成案を得ようとの観点から柔軟に対応してきた」と説明した。 能登半島地震の復旧・復興が遅れている背景として、行政の人手不足を指摘。総務省と協議し、全国の自治体から被災地に職員を集められないか検討する考えを示した。