2040年には約80万トンの廃棄推計…太陽光パネルのガラス部分の再生に成功【岡山】
岡山放送
2040年に約80万トンと推計される太陽光パネルの大量廃棄を回避しようと、パネルのリサイクルに取り組む団体が、ガラス部分の再生に成功したと発表しました。 こちらの板ガラス。使用済みの太陽光パネルから抽出したガラスを一度溶かし、新たなパネルに使えるよう生まれ変わらせたものです。 この水平リサイクルに取り組んでいるのは、太陽光発電の事業者や施工会社などで作る一般財団法人PVリボーン協会で、倉敷市のガラス工芸作家、水口智貴さんが製作しました。 太陽光パネルはガラスや太陽電池セル、銅線などで構成されていて、協会はそれぞれの部品を原料に戻し新たな太陽光パネルを製造する技術の確立に向け、取り組んでいます。 今回成功したのはガラスの部分の再生で、2025年中にはすべてのパーツを再生させたパネルの完成を目指しています。 (PVリボーン協会 藤井尊久代表理事) 「資源というものが日本が一番困っているところ。それを今あるもので作り直せるという体制を日本で築き上げたい。それがエネルギーの自立化につながれば」 また、廃棄パネルから抽出したガラスを材料に一般向けに食器などのガラス製品を作り『リボーングラス』としてブランド化することも発表されました。
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