話題のシンフォニック・ロックユニットがアニメ「EVIL OR LIVE」OPでデビュー
クラシックに対する思いから“シンフォニック・ロックユニット”を結成
自身の音楽活動の原点でもあるクラシックに対する強い思いから、今回新たに“シンフォニック・ロックユニット”を結成したFumiだが、「クラシック音楽は映画とか、オペラとかの中では比較的長い尺で使われていて、色んな展開があるわけですが、僕たちもJ-POPという4分ほどの曲の中に起承転結を入れることができたらいいな、と。音の移り変わり、場面ごとの変化、同じフレーズでもオクターブの重なる上と下を変えていたり、微妙なこだわりがあるので。そうした展開があるというのが強みかなと思います」と話す。 そのうえで、ユーチューバーとしてインターネットを通じて多くの若い世代と触れ合った経験を踏まえつつ今後の活動の展望を語る。 「宗教的な背景から教会に行く習慣が生活の一部としてあって、クラシックやゴスペルが身近な存在となっている海外と比べると、日本の場合はカルチャー的に難しい部分はあると思います。そうした中で、日本でもクラシックの魅力を広めるために、分かりやすくしたり、流行っている曲をオペラバージョンにしてみたり、これまでも色々な試みがなされてきました。その結果、昔に比べるとだいぶ身近な存在になったとは思います」
ネットを通じて触れ合った若い世代の感覚
「でも、クラシックに限らず、今の若い人たちは“分かりやすさ”とか、“難解さ”とかをこちらが過剰に意識せずとも、楽しかったり、興味を持てれば、『良いものは良いんじゃねえ』とわりとフラットなスタンスで受け入れてくれるし、そうやって情報化社会を生きていると思うんです。そういう意味ではあまり媚びを売らず、それでいて“味見”をしてもらったチャンスで良さをアピールできるように、楽曲制作とか、ライブとかを地道に続けて、真摯に自分たちの音楽を続けられたらいいなと思っています」 クラシックをこよなく愛するFumiの新たな挑戦が始まる。 (文・取材/平田昇二) ■「NormCore(ノームコア)」 東京音楽大学の声楽科を卒業し、ユーチューバー、ソロアーティストとしても活躍していたFumi(ボーカル)を中心にTatsu(ヴァイオリン)、Natsu(クラシックギター)の3人で構成されるシンフォニック・ロックユニット。メンバー全員が音楽大学卒業という経歴を持つ。今月22日発売の1stシングル『それでも僕は生きている』でメジャーデビュー。 ※Fumiの「u」の上に点が2つつく、ウムラウトつき「u」が正しい表記です。