【バドミントン】保木卓朗&小林優吾は準々決勝へ。「ホキコバらしいプレーが出てるし、ポジティブな声かけができている」(小林)<熊本マスターズ2024>
昨年から新たに日本で始まったBWFワールドツアー・熊本マスターズジャパン(Super500/熊本県立総合体育館)。男子ダブルス2回戦はインドネシアペアに2-0で勝利した保木卓朗&小林優吾のコメントを紹介する。 ――試合を振り返って 保木 相手の大きい選手のサービスまわりに少し苦戦しましたが、自分たちが踏ん張りきれたのがよかったと思います。 ――2ゲーム目を取り切れたのが大きかった 小林 ホキコバらしい(思い切った攻撃の)プレーが出たんですけど、以前と比べてポジティブな声かけを2人ができているので、それがよかったです。 ――最後は、競った中でノンプレッシャーのよさが出ていた 保木 自分は常にビビってましたけど(笑)。とりあえず今は勝てればいいですし、目の前の1本1本を取りにいくという気持ちだけです。後ろで小林が、しっかりコントロールして相手を崩してくれたので、助かりました。 小林 (18オールから)2球連続でハーフへの強打をミスして18-20になったんですけど、普段だったら前に落としてもう1回攻めるとか、長めに弱く打って次という展開をやっていたと思います。でも、好きなようにやっていいとなった途端に、思いきりのいいプレーをできたというか、してしまったっというか。ここからは、前の(慎重な)自分と、今の(思い切りのいい)自分を合わせながら、いい所を取っていけば、もっともっとミスを少なくなると思った試合でした。 ――相手からすれば、その思いきりのよさはとてもやりにくい 小林 上の選手にアンパイにこられるより、ガッと1歩前に出られたほうが嫌なのかなって自分たちも思っていたので、それをもう少し確実にできればいいと思います。 ――オリンピック前後で、気持ちの変化は? 保木 五輪前は、勝たないと…勝たないと…という重圧が1年中続いてるような状況でした。でも、五輪が終わって、今は本当に気楽に、負けてもいいやぐらいの気持ちで試合に入っている。その日対戦する相手とのバドミントンを楽しめてます。 ――観客席からは、多くの声援が飛んでいる 小林 熱狂的なファンの人が多くて、声もすごく聞こえる。ファンとの距離が近い。試合後の(スタンドへの)「ありがとうございました」という声かけが、いつもよりモチベーションになりますし、また次も試合したいなという気持ちになるので、この熊本マスターズジャパンはいい大会だなとあらためて思いました。 ――準々決勝は韓国ペアとの対戦 保木 相手は今までと違うペアリング。徐承宰(ソ・スンジェ)選手とは何回も対戦していて、後ろからの球づくりがすごく上手な選手。そこに負けないように、自分が前にしっかりと入りたい。韓国ペアはレシーブも強いですけど、そこを小林に打ち抜いてもらって、明日も、その対戦を楽しめたらと思います。 小林 おそらくミックス(ダブルスの)スタイルで韓国ペアはやってくると思うので、自分たちも横の時間はあまりつくらず、自分が前に行くのか保木が前に行くのかという展開をしっかりとして、プレッシャーをかけられる試合にしたいです。
取材・文・写真/平野貴也