早くもシーズン2が決定した「フォールアウト」や「SHOGUN 将軍」「忍びの家」など一気観したい配信ドラマたち
Netflix、Amazon Prime Video、ディズニープラス、Hulu、Apple TVほか、もうすっかり日常生活に定着した感のある動画配信サービス。1つならず2つ、3つと複数のサービスに加入している人も多いかもしれない。観直したい&観逃した作品のキャッチアップだけでなく、近年はリリース前から期待値が爆上がりの魅力的なオリジナル作品も続々と配信されている。そこで今回は、多くの反響を集める話題のドラマ作品をピックアップし、それぞれの見どころと合わせてご紹介しよう。 【写真を見る】物語に説得力を与える賀来賢人の鍛え上げられた筋肉もチェック!(「忍びの家 House of Ninjas」) ■真田広之が主演&製作を兼任!ハリウッド発の時代劇「SHOGUN 将軍」(ディズニープラス) まず1本目は『トップガン マーヴェリック』(22)の原案者が製作総指揮を務める「SHOGUN 将軍」。1975年に発表され、過去にもドラマシリーズ化されたジェームズ・クラベルによる歴史小説を実写化。1600年の日本を舞台に、陰謀と策略が渦巻く関ヶ原の戦い前夜を描く戦国スペクタルロマンだ。真田広之が徳川家康をモデルとする吉井虎永役で主演し、プロデューサーも兼任。鎧や刀、弓、槍など日本古来の武具の扱いや日常の所作に至るまで俳優陣が徹底的に訓練を敢行。戦国時代のリアリティにこだわったという本作では、豪華にして重厚、大胆にして繊細な映像美にゾクゾクさせられる。ハリウッド制作ならではの破格のスケールで映しだされる、壮大な歴史絵巻を堪能してほしい。 ■天才科学者たちが宇宙の彼方から迫り来る謎に挑む!「三体」(Netflix) そして中国人作家の劉慈欣(リュウ・ジキン)による世界的ベストセラー小説を原作とする「三体」は、「ゲーム・オブ・スローンズ」のクリエイター陣が放つSF超大作。数か月の間に30人の科学者が死亡する。オックスフォード大学出身の天才科学者たちは、持てる頭脳を駆使して未知の現象の解明に挑むことに。今回の英語版の実写化にあたっては、原作から現代パートを大きく翻案。舞台をイギリスへと移し、「オックスフォードの5人」と呼ばれる多国籍の仲良し5人組が、中国・文化大革命での遺恨に端を発した人類滅亡の危機に対峙する。「三体問題」をはじめとする物理学やナノテクノロジーに知的好奇心を刺激され、超常現象やVRゲームで創出される時と場を超越した斬新な映像から目が離せない。宇宙の彼方から迫り来る“アレ”の正体はなんなのか?登場人物たちと共にその謎に迫ってみよう。 ■最後の忍びの一家が国家を揺るがす陰謀のために立ち上がる…「忍びの家 House of Ninjas」(Netflix) 続いて紹介するのは「忍びの家 House of Ninjas」。現代日本を舞台に、第一線から身を引いた最後の忍びの一家である俵家が、再び立ち上がる姿を描く完全オリジナルストーリー。賀来賢人が原案と主演、共同エグゼクティブ・プロデューサーの三役を務め、ハリウッドが注目する新鋭デイヴ・ボイル監督を迎えて放つアクションドラマだ。服部半蔵の末裔である俵家の設え、スタイリッシュな忍者アクションなど“忍び”ならではの映像はもちろん、新たな局面を迎えて揺れる家族の人間ドラマも見どころとなっている。卓越した忍びの才能を持ちながらも、冷酷になりきれない心優しい俵家の次男である晴を賀来が体現。物語に説得力を与える、鍛え上げられた筋肉も要チェック! ■人類vsパラサイトの攻防を描く日本発の大人気コミックを韓国で実写化した「寄生獣 -ザ・グレイ-」(Netflix) 韓国ドラマ「寄生獣 -ザ・グレイ-」は岩明均による大人気コミックを、『新感染 ファイナル・エクスプレス』(16)のヨン・サンホ監督のメガホンで実写化した衝撃のドラマ。人間に“擬態”して寄生しながら生きるパラサイトのハイジと、天涯孤独の韓国人女性チョン・スイン(チョン・ソニ)との奇妙な共存生活を描く。人間を宿主にして地球乗っ取り計画を進めるパラサイトと、特殊部隊ザ・グレイとの攻防戦は手に汗握る迫力だ。スインの脳を乗っ取り損ねたハイジが右顔面から触手を伸ばしたビジュアルはかなり強烈だが、しだいに変わっていく両者の関係性は胸アツなので、最後まで見届けてほしい。 ■世界的RPGゲームをオリジナルストーリーで描く「フォールアウト」(Amazon Prime Video) 「フォールアウト」は世界中で愛されるRPGゲーム「Fallout」を題材に、オリジナルストーリーで実写化したディストピアドラマ。このほどシーズン2の制作も正式発表されたヒット作だ。核戦争から200年、ロサンゼルスの地下にあるシェルター「ヴォルト33」の居住者であるルーシー(エラ・パーネル)は、さらわれた父親を奪還するため荒廃した地上へと足を踏み入れる。ルーシーの旅路を軸に、放射能によって変異した“グール”である賞金稼ぎのクーパー(ウォルトン・ゴギンズ)、軍事組織“ブラザーフッド・オブ・スティール(BoS)”の下級兵士のマキシマス(アーロン・クリフトン・モートン)の人生が交差していく。少しずつ明らかとなっていくヴォルト設立の経緯など、複雑に展開していく物語は中毒性のあるおもしろさ。ゲームファンならずとも大満足の仕掛けがいっぱいだ。 ■「スター・トレック」の最新作も!「Paramount+」がアマプラでも配信スタート このほかにも、綾辻行人のベストセラー小説を原作に、孤島に立つ奇妙な館で起きた連続殺人の謎を追うミステリードラマ「十角館の殺人」(Hulu)、第二次世界大戦下に育まれた空軍兵たちの絆を描くスティーヴン・スピルバーグ&トム・ハンクス製作総指揮の「マスターズ・オブ・ザ・エアー」(Apple TV)、大ヒットサバイバルドラマ「ウォーキング・デッド」のリック&ミショーンの愛を描いたスピンオフ「ウォーキング・デッド:ザ・ワンズ・フー・リブ」(U-NEXT)などの注目作がめじろ押し。 さらに、WOWOWとJ:COMのみならず、Amazon Prime Videoでも視聴可能となった「Paramount+(パラマウントプラス)」では、クリストファー・パイク艦長時代を舞台に、科学士官スポックほか宇宙船エンタープライズ号の乗組員たちの冒険を描く「スター・トレック:ストレンジ・ニュー・ワールド」や、刑務所ビジネスが横行する都市でジェレミー・レナーが市民と囚人との仲介役を演じる犯罪スリラー「メイヤー・オブ・キングスタウン」、そしてシルベスター・スタローンが25年の服役を終えてオクラホマのタルサで新しい商売を始める元マフィアのボスに扮した「タルサ・キング」も好評配信中となっている。 ゴールデンウィークも明け、なんとなくやる気が出なくなってしまいそうなこの時期。気になる作品があったら、おうちでゆっくりしながら一気観してみてはいかがだろうか?五月病を吹き飛ばすほど没頭できる、新しいお気に入りが見つかるかも。 文/足立美由紀