「世界へ挑む第一歩に」、富山県立山町で5月テニス国際大会 杉山愛さん・竹内大東建託社長(砺波出身)対談
5月に富山県内で初めて開かれるテニス女子の国際大会「W15富山 大東建託オープン」を前に、トーナメントディレクターで元プロ選手の杉山愛さんと、スポンサーである大東建託の竹内啓社長(砺波市出身)が、大会の目的や意義などをテーマに対談した。大会は若手の登竜門の位置付けで、2人は選手の飛躍と富山のテニスの盛り上がりを期待した。 若手選手が上位の国際大会に出場するためのポイントを獲得できる試合は、国内にほとんどなく、選手は重い自己負担をして遠征しているのが実情だ。国内でも対象になる試合ができるように、世界ランキング50位以内を経験した日本女子の元選手でつくる「JWT50」が大会を新設した。 勝ち上がればポイントを獲得できることから、杉山さんは「ジュニアや若い選手が世界に目を向け、第一歩を踏み出してほしい」と応援する。昨年の福井大会でもトーナメントディレクターを務めており「選手から大会があって良かったという声を聞いた」と手応えを語る。
大東建託は、幅広い競技でジュニア選手を支援するプロジェクト「チーム大東」を展開。竹内社長は「会社の設立40周年に合わせ、東京五輪に出場できる選手を育てようと始めた。若い人にチャンスを与えたいという考えが社内にある」と強調する。これからの選手が力試しをして世界に羽ばたいてほしいと言い、「そのための環境を整える手伝いをしたい」と意気込む。 竹内社長にとっては故郷が開催地になる。「大変ありがたい。母が高校時代、軟式テニスで国体に出場した経験があり、すごく喜んでいる」と笑顔を見せた。会場を視察した杉山さんは「立山連峰がきれいに見え、なかなかない景色」と感想を話し「富山でも国際大会がなかった。地元のジュニアや学生が遊びに来て、出たいと思ってもらいたい。富山のテニスを盛り上げるためにも見てほしい」と呼びかけた。 大会は県テニス協会が県内へ誘致し、5月13~19日に立山町の常願寺川公園テニスコートで行われる。北日本新聞社後援。
対談は大会を盛り上げようと、3月下旬に都内で行われた。