福島県の会津「銀」 合唱のNHK全国コンクール高校の部 迫力の中に繊細さ
合唱の第91回NHK全国学校音楽コンクール全国コンクールは12日、東京・渋谷のNHKホールで開幕した。初日は高校の部が行われ、福島県の会津が2位相当の銀賞に初めて輝いた。迫力の中に繊細さが光る歌声が聴衆を魅了した。 同校は4度目の出場で、過去3回は銅賞を受けた。今回の目標としていた金賞は逃したが、上野碧葉部長(3年)は「今まで練習してきたことを出し切れたので悔いはない」と晴れ晴れとした表情だった。 課題曲「明日のノート」(俵万智作詞、松下耕作曲)と、自由曲「混声合唱とピアノのための『pray』」(萩野なつみ作詞、宮本正太郎作曲)を歌った。雰囲気の違う2曲の対比を聞かせるため、表情や声色の表現を意識し、安定感ある歌唱を磨いてきた。 顧問の大竹隆教諭は「混声合唱の団体の中では頂点に立てた。誇らしく思う」と生徒をたたえる。26日には全日本合唱コンクールの全国大会を控える。上野部長は「曲のイメージは共有できている。声やフレーズのまとまりを合わせていく」と先を見据えた。
大会はNHKなどの主催。全国8ブロックの代表11校が出場した。最高賞の金賞は清泉女学院(神奈川県)、3位に当たる銅賞は専修大松戸(千葉県)と武庫川女子大付属(兵庫県)だった。13日は小学校の部、14日は中学校の部が行われる。ともに県勢の出場はない。