【明日の金ロー】TVシリーズと同じオープニングにオールドファンはニヤリ「ミッション:インポッシブル」
6月の金曜ロードショー(後9時)は、トム・クルーズ主演の人気アクションシリーズ「ミッション:インポッシブル」が3週連続で登場。7日は記念すべき1作目の「ミッション:インポッシブル」(1996年)が枠を15分拡大して放送される。 スパイ組織・IMFのイーサン・ハントらは、海外の秘密工作員のリストを盗み出そうとしている男を追って、あるパーティーに潜入する。だが、その作戦は相手側に筒抜けで、ほとんどの潜入メンバーが殺されてしまった。 難を逃れたハントは、何者かが自分を裏切り者に仕立てようとしていることを感じ取る。真実を暴くために、ハントは過去にIMFに所属していた一癖も二癖もあるメンバーを仲間に入れ、新たなミッションに取りかかる。 ヒット作を数多く持つトム・クルーズだが、本シリーズは「トップガン」のマーベリックと並んで”代名詞”ともいえるキャラクター。それだけに、あまりにも有名な本シリーズのテーマ曲を聴くと、真っ先にトムの顔を思い浮かべる人がほとんどだろう。だが、50代後半以上の世代にとっては、それよりもオープニングに登場する「おはよう、フェルプス君」のセリフの方が「待ってました!」となるのではないだろうか。 元々、本シリーズは1966年から放送されたテレビドラマが始まり。日本では「スパイ大作戦」のタイトルで翌67年から放送され、大人気となった。そのドラマで「お約束」だったのが、指令が現場に伝えられるシーンだった。 「おはよう―」から始まり、任務の内容が伝えられた後「例によって君、もしくは君のメンバーが捕らえられ、あるいは殺されても、当局は一切関知しないからそのつもりで」と忠告。さらに、「このテープは自動的に消滅する」のメッセージと共に破壊された。 本作では、それが忠実に”再現”されている。記者は本放送時では見ていないが、その後の再放送では大平透さん(「ハクション大魔王」の大魔王や「笑ゥせぇるすまん」の喪黒福造などで知られる声優)が話すセリフを楽しみにしていた一人だった。 公開されたのは30年近く前だが、当時からド派手なアクションは健在。最近の作品では「やり過ぎじゃないの?」と思うこともあるだけに、個人的には”ちょうどいい感”がある作品だ。(高柳 哲人)
報知新聞社