「野球が重くなっている」新庄ハム5連敗 6月急失速で高木豊氏から指摘された"変調の要因"とは
リーグ戦再開後も日本ハムが苦しんでいる。 日本ハムは6月30日に行われたソフトバンク戦(エスコンフィールド)に3-10と敗れ、同一カード3連敗、今季初の5連敗でとうとう貯金がなくなった。 【動画】ここまで飛ぶ?水谷が戸郷から放った3号ソロシーン 首位チームとの戦いで圧倒的な力の差を見せつけられた。攻守でミスも出て痛恨のスイープを食らった。順位は3位をキープも4位の楽天には1・5ゲーム差に迫られるなど下位球団との差も詰められている。 6月は6勝14敗(3分け)と苦しい戦いを強いられたチームには球界内からも様々な考察の声が上がっている。 現役時代は大洋(現DeNA)で活躍、引退後は日本代表コーチも務め、現在は野球解説者として活躍する高木豊氏は6月30日に自身のYouTubeチャンネルに【どうした!日本ハム!】『大事なのは…』6月大きく負け越し決定!現在貯金1で3位!ここにきて失速中の日本ハムの野球について語ります!【日本ハム】と題した動画を更新。現在の日本ハムの戦いぶりを独自の視点で語っている。 まず高木氏が失速の要因として目を向けたのは「中継ぎ陣の機能が難しくなってきた」として、中継ぎ陣の疲労蓄積をあげた。中継ぎで完ぺきな投球を見せていた左腕の河野竜生、一時は配置転換もあった抑えの田中正義など終盤の投手起用が不安定になってきたことで、勝てるゲームも落としたとした。 さらに足をからめた攻撃に関しても「接戦になってくる中で5月よりも6月のほうが盗塁はしてない」とコメント。足を使える松本剛、五十幡亮汰、中島卓也らが警戒され「(他球団の)マークも厳しくなっている」ことも、勝ち星を伸ばせない要因にあげた。ほかにも調子がいいときよりも「得点圏で打てていない」ことで、「野球が重くなっている」点も指摘した。 ここにきて、開幕からガッツあふれるプレーで盛り立てた内野手の水野達稀も負傷で離脱など、不測の事態が起きていることも響いているとした。 では勝負の夏場反攻に向けてのキーワードは何になるのか。高木氏は「あわてないこと」として、どっしり構えていくことが大事とした。 ここまでの各選手の疲労蓄積を考慮して柔軟な起用も大事になってくるとしながら、体調不良で登録抹消となった松本剛などの復帰を待ちつつ、「足を使える選手がポイントになってくる」と再度戦力を整えていくことを求めた。 星換算では最下位の西武などには取りこぼしなくしっかり勝っていくことも必要としながら、「また勢いは戻ってくると思う 俺は信じている」とチームにエールを送った高木氏。 開幕から好調に飛ばしてきたチームにとっても、一つの踏ん張りどころとなっている。チームを支えるためには交流戦で勢いを示した水谷瞬の打撃や、「打てる捕手」田宮裕涼の安定したパフォーマンスなども大事な鍵を握りそうだ。就任3年目の新庄剛志監督がここまでの経験を生かして、いかにチームに勢いを取り戻させるかも注目となる。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]