九州3県、大雨から1週間 猛暑の作業、疲労にじむ
福岡、佐賀、大分の3県で計9人が犠牲になった大雨は17日、発生から1週間を迎えた。15日からの3連休の最終日、被災地は最高気温が35度を超えたところもあり、復旧作業を進める住民らには疲労の色がにじんだ。 最高気温35.3度と今年一番の暑さになった佐賀県唐津市。大田敏一さん(70)は浸水被害に遭った姉の自宅に通っているといい、強い日差しの中での土砂搬出の作業に「かなり消耗した」。それでも、「早く片付けないと」と手を動かした。 土石流に見舞われた福岡県久留米市では、牛嶋大地さん(30)が土砂にのみ込まれた自宅から家財を取り出していた。エアコンは壊れ、水は出ず、暑さは木陰でしのいだという。3連休は片付けに友人の手を借りたが「平日は妻と子どもだけ。いつ家が倒れるか分からない」と語った。 河川が氾濫した大分県中津市では、室外機が水に漬かりエアコンが使えず、扇風機で暑さをしのいで片付けをする住民も。自宅が床上浸水した寺野美智子さん(66)は「疲労がたまってきた。いつまで頑張ればいいのか」と嘆いた。