子連れ天国、スターバックスが「2000円で飲み放題」、新宿京王プラザホテル47階の驚き
実際の導入事例も掲載されており、企業やホテル、クリニックなどが福利厚生やサービスの目的で導入する例が一般的なようだ。 世界的に力があるスターバックスブランドの、家庭用・業務用コーヒーの販売網を広げるのが同プログラムの狙いのようだ。 実際の味はどうだろうか。ブラックコーヒーのほうは、苦味が控えめなバランスのよい味。挽きたてなので香りも楽しめる。カフェラテはコーヒーの苦味、ミルクの風味どちらもちょっと薄味に感じた。ヘーゼルナッツフレーバーのラテ、カプチーノもラインナップされており、ラテを試飲。プレーンなラテよりもヘーゼルナッツの風味がある分、コクを感じた。
さすがに「お店と同じ味」とまではいかないだろうが、とにかくコーヒーのおいしさは、挽きたての香りが多くを占めている。その都度豆を挽いてから淹れているのだから、それなりに楽しめるコーヒーとなっているのは当然だろう。 カフェラテのバニラやキャラメル、期間限定フレーバーもそろっていて、ちょっとした「スタバ気分」も味わえる。 なお、ラウンジにはバーカウンターも設えられており、午後5時から10時のナイトタイムにはセルフサービスのアルコールも楽しめる。こちらは有料だ。
■ホテルは泊まるだけの場所からの変化 ホテルと言えば、まずは宿泊する場所。ロビーやラウンジなどもあるが、プライベートであるべき施設なので、内側に閉じた雰囲気がもともとある。しかし今回の例では、外に開かれた場所をホテルの魅力として打ち出し、一時利用客を通じたブランド発信を行っている。 そういえば先日レポートした星野リゾートのまちなかホテルOMO5東京五反田も、街とのつながりを重視し、ロビーやテラスを一般客に開放したところに特徴があった。
ホテルが宿泊客だけでなく街や地元の人に向き合い、ブランド価値をつくっていく時代になっているのかもしれない。
圓岡 志麻 :フリーライター