北原白秋、萩原朔太郎、島崎藤村…文士の個性、年賀状に 小田原で企画展
詩人・北原白秋ら小田原ゆかりの文学者の年賀状を集めた新春企画展「文士たちの賀状交換」が4日、小田原文学館(神奈川県小田原市南町)で始まった。26日まで。 同館の所蔵資料から、大正から昭和にかけて活躍した文学者や知識人らの年賀状約50点を展示している。 1918年から小田原で暮らした北原が出した年賀状には、かやぶきの自宅の絵や植物の絵、「賀正」の文字が印刷されている。詩人の萩原朔太郎は美しい人物画を描いた年賀状、歌人の与謝野鉄幹・晶子夫妻は水車小屋や花が描かれた手の込んだ年賀状を北原に出している。 一方、小説家の島崎藤村や歌人の斎藤茂吉は「恭賀新年」「謹賀新年」とだけ書いた簡略的な年賀状を出しており、文士たちの個性を感じることができる。 午前10時から午後4時半まで。月曜休館。入館料は一般250円、小中学生100円。問い合わせは、市立図書館電話0465(49)7800。
神奈川新聞社