高校生が発案と製作「カームダウンスペース」出雲空港に設置「さらに利用しやすい環境になって」(島根)
山陰中央テレビ
発達障害や自閉症などの人が外出先で心を落ち着かせる場所「カームダウンスペース」が11日、出雲空港に設置されました。発案し製作したのは、出雲市の高校生たちです。 「カームダウンスペース」が設置されたのは、出雲空港のターミナルビル2階にある国内線出発ロビーの一画です。出雲工業高校建築科の3年生6人が、学校で製作した部材を持ち込み、島根県建具協同組合の職人に手伝ってもらいながら約2時間かけて組み立てました。 「カームダウンスペース」は、発達障害や自閉症などの人が外出した時、周囲の環境が日常と異なることが原因で感情が高ぶり、パニックになった時に心を落ち着かせる場所で、東京オリンピック・パラリンピックをきっかけに、国内でも主な国際空港で設置が進んでいます。 生徒たちは、地元の出雲空港にもこの「カームダウンスペース」を設置しようと、課題研究授業の一環でこの1年間製作に取り組んできました。出雲市産のヒノキを使って、落ち着いた香りや色合いのスペースに仕上げました。 出雲工業高校・高瀬蓮歩さん: 出雲に来たことを感じてもらえるデザインにしました。人目を気にして、今まで空港を利用しづらかった人もいると思うので、「カームダウンスペース」を利用して誰でも空港に来られるようになったら。 出雲空港管理事務所・真弓浩史管理係長: 「施設自体がまだまだ知られていないので、この設置に合わせて知ってもらうとともに、こういった場所が増えるといいと思います。 空港管理事務所では、「カームダウンスペース」を2025年2月末まで試験的に設置することにしています。
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