明日5日午後~6日午前 東京23区も警報級の大雪の恐れ 通勤通学に影響大 備えを
テレワークの活用を 外出が必要の場合の注意点
今回は、東京都心など、普段はあまり雪の降らない所で雪が降り、雪の積もる可能性があります。大雪の場合はテレワークの活用など含め、不要不急の外出は控えるのが望ましいですが、どうしても外出が必要な場合は次の点に注意して下さい。 (1)時間に余裕をもって行動しましょう。歩きなれた道でも、目的地に着くまでは、普段より時間がかかることが予想されます。焦って、急ぎ足になると、転倒する危険性もあります。 (2)滑りにくい靴を用意しましょう。靴底がツルツルしたものや、ヒールの高い靴は、危険です。靴底に溝がついている運動靴や、登山用の靴などがおススメです。 (3)歩き方のポイントを覚えておきましょう。歩幅を小さくして、地面に垂直に足を踏み出し、重心はやや前において、足の裏全体を路面につけて歩きましょう。ゆっくりとペンギンのような歩き方をするのが、おススメです。万が一、滑ってしまったら、尻餅をつくように転ぶと、頭を打ちにくくなります。 (4)両手をあけておきましょう。リュックや肩掛けカバンなどを選び、可能なら、傘を持つのも避けましょう。両手を出していれば、転んだ時でも、顔や頭を守ることができます。
慣れない雪 注意する場所は?
雪道を歩く時に転倒しないように、特に次のような場所は注意してください。 1つめは、歩道橋の上や、橋の上です。地面と接していないので、地面からの熱が伝わりにくく、凍結しても溶けにくいのです。 2つめは、バスやタクシーの乗り降り場所です。人の乗り降りや、車のタイヤによって、雪が踏み固められると、滑りやすくなります。 3つめは、横断歩道です。多くの人や車が通ることで、雪が踏み固められやすくなるだけではありません。特に、白線部分は、水が染み込みにくく、薄い氷の膜が出来やすいのです。 4つめは、地下への出入り口や、建物への出入り口です。靴の底に付着していた雪が、出入り口付近に残っていることもあります。地下へ降りる時は、段差があるため、更に危険です。 転倒事故を防ぐためにも、いつもより時間に余裕をもってお出かけください。
日本気象協会 本社 福冨 里香