メールマガジンでは「これまで以上に順調に開発が進んでいる」とコメント。VTuber・天音かなたさんへの楽曲提供に関しても語られた

ゲーム開発者のToby Fox氏は5月17日、同氏が展開しているファン向けのメールマガジンを更新し、『DELTARUNE』の開発進捗を報告。あわせてパピルスのインタビュー第2弾をオンライン上で公開した。 チャプター3およびチャプター4の配信は「まだ先になる」とされているものの、チームのプロデューサーの手腕と新メンバーの加入により「これまで以上に順調に開発が進んでいる」という。 『DELTARUNE』は2015年にリリースされ大きな話題を呼んだ『Undertale』を手掛けたToby Fox氏が制作する新作のRPGだ。2021年に配信を開始したチャプター2の時点では、トリエルの養子だと推測される人間の子供・クリスを操作し、学校に行く過程で迷い込んでしまった「闇の世界」と現実世界を行き来する冒険が描かれた。 2023年に公開されたニュースレターでは、3章がほとんど完成しており、当初の予定から変更してチャプター3とチャプター4のセットでリリースすることが明かされていた。 新たに配信されたニュースレターによると、チャプター4の開発は順調に進んでおり、現在の詳細な進捗は以下のとおりであるという。 カットシーン：残り、あと数シーンだけ（やっかいなヤツばっかりですが！）… 他はみんな、仕上げ段階。 バトル：敵の攻撃は、技術面では、全部完成！…だけど、まだボス戦の流れを改良中。 フィールド：作らないといけないマップが、あと10個ぐらい！と、仕上げが必要なマップが、いくつかアリ。 ギミック（Chapter 2のティーカップライドのようなもの）：とある複雑なギミックは、ほぼ全部のイテレーションが完成。あとは、これから作る10個のマップに配置するギミックと、それとは別にもう1つ、作る必要アリ。 いっぽう、上述した要素の完成後にもテンポの調整や改善作業を行う必要があり、その際の作業時間は未知数であるという。Toby Fox氏としてはチャプター4のラフバージョンが完成し、作中のテンポ調整や改良が半分ほど完了した頃に新たな進捗レポートを公開したいと考えている。 リリースはまだ先になるものの、ひと月ごとにチームの中で完成へ至ることの現実感がヒシヒシと増しているという。 くわえて、パピルスのインタビュー第2弾が公開。メールマガジンによるとインタビューに際したパピルスへの質問の募集では8万通以上の質問の質問が寄せられているという。そのため、ネタはまだまだ存在しており、詳細は不明だが第3弾にも期待できそうだ。 インタビューにはサンズやフラウィも登場し、各キャラクターたちのコミカルなやりとりが描かれている。パピルスやサンズのファンは必見のインタビューであるだろう。 このほかに、メールマガジンではToby Fox氏が「ホロライブ」に所属するVTuber天音かなたさんに楽曲提供をしたことについて、その経緯なども語られている。 Toby Fox氏は以前から天音かなたさんの歌声が好きであり、このたびの楽曲制作はToby Fox氏が依頼したことで実現したという。また、天音かなたさんは『UNDERTALE』の配信なども過去に実施しており、サンズ戦などに挑むほどしっかりと同作をプレイしている。 天音かなたさんは「いつか本格的なアーティスト／ミュージシャンとして認められたい」という夢がある。いっぽう、片耳の聴力に問題を抱えており、この問題を受けて歌を止めてしまおうと考えたこともあったそうだ。 また、Toby Fox氏も手首に問題を抱えており、手首を痛めていると絵を描くことも、音楽を作ることも、プログラミングをすることもできないという。 Toby Fox氏が楽曲提供をした『片羽』は、上述したような夢の前に立ちはだかる苦悩に苛まれる人の背中を押すような楽曲であると語られている。Toby Fox氏の楽曲が好きな方は要チェックだ。