ディディ、ラッパーの2パック殺害事件にも関わっていた? 遺族が敏腕弁護士を雇って調査を進める
性的人身売買や性的暴行の罪で起訴されているラッパーでプロデューサーのP・ディディことショーン・コムズ。ラッパーの2パックことトゥパック・シャクールの殺害にも関わっている可能性が浮上、2パックの遺族が弁護士を雇って調査を進めていることが明らかになった。雑誌『Usウィークリー』が報じている。
ラッパーの2パックが殺害されたのは1996年9月。ラスベガスで車から何者に発砲され、25歳の若さで亡くなった。その犯人が昨年9月にようやく逮捕、ドウェイン・“キーフィー・D”・デイヴィスという人物が殺傷能力のある武器を使った殺人罪で起訴された。ラスベガス警察は記者会見で、デイヴィスを実行犯ではないが「決定権を持つリーダー役」だと説明していた。デイヴィスは無実を主張、裁判は来年3月から始まる。
裁判を前にデイヴィスのある主張がにわかに注目を集めている。ニュースサイト「ニュースネイション」が入手した法廷の記録によると、デイヴィスはディディから殺人を100万ドル(約1.5億円)で持ちかけられたと話している。ディディは過去にもこの事件に関わっているのではないかと噂されたことがあるが、警察は「ディディが2パック殺害事件の容疑者に浮上したことはない」とコメントしていた。しかし2パックの遺族はデイヴィスの言葉に信憑性があると見ているよう。有名弁護士のアレックス・スピロを雇い、独自に調査を続けているという。ちなみにスピロは最近、撮影現場での銃の誤射によりスタッフが死亡した事件の責任を問われたアレック・ボールドウィンの弁護を担当。ボールドウィンに対する訴追を棄却させた敏腕弁護士である。
ボールドウィンの事件はさておき、2パックの殺害事件の背景には西海岸と東海岸のヒップホップ界の覇権争いがあるといわれている。2パックは西海岸をリードするレーベル、デス・ロウ・レコードに所属していた。一方の東海岸のヒップホップシーンを支配していたのがディディの立ち上げたレーベル、バッド・ボーイ・エンターテインメントだった。ディディが性犯罪で逮捕されたことにより、改めて2パック殺害事件やデイヴィスの裁判に対する関心が高まっている。