市川團十郎、F1日本GPのアンバサダー就任「研ぎ澄まされた技術に刺激を受けた」歌舞伎座でのPVで佐藤琢磨とトーク
歌舞伎俳優の市川團十郎が24日、東京・歌舞伎座でF1ラスベガスGPのパブリックビューイング(PV)イベントにゲスト出演し、来年4月に三重・鈴鹿サーキットで開催するF1日本グランプリ(4月6日決勝)のアンバサダーに任命された。 歌舞伎座でF1のPVイベントを開催するのは史上初。父・12代目團十郎の影響で、幼少期からF1をテレビ観戦していた團十郎はスクリーンの映像を見て「迫力がすごいですね! 研ぎ澄まされた技術を肌で感じて、芸事に向き合う姿勢とも重なって刺激を受けました」と大興奮。来年の日本グランプリでは、アンバサダーとして鈴鹿サーキットを訪れ、長男の市川新之助と歌舞伎舞踊を披露する予定で「楽しみです」と声を弾ませた。 同級生のレーシングドライバー・佐藤琢磨とのトークでも会場を盛り上げた。佐藤がレース中の極限状態にあるドライバーの心境について「ずっと緊張していると、集中力が続かない。速度を上げる時にリラックスして、コースを曲がる時に集中したり。うまく休むことも必要」と語ると、團十郎も「それは面白い。歌舞伎でもそうですね」と共通点を見つけて納得していた。 10歳でF1に魅了された佐藤が、20歳までの10年間は自転車で足腰を鍛えたり、レース感覚を養ったというエピソードに感銘を受けた様子の團十郎。現在11歳の新之助に向けて「今すぐに助六や弁慶ができるわけではないので、佐藤さんのように自転車をこぐ期間が必要なのでは」と激励した。 また、来年5月に8代目尾上菊五郎襲名を控える同級生の尾上菊之助に「襲名披露では、できる限りのことをしてあげたい」とメッセージ。「生まれてから死ぬまで一緒にいることが約束されている。成田屋と音羽屋という團菊の家に生まれて、学校も同じで、他の人とは違う」と思いを明かした。
報知新聞社