三重・亀山の餅和菓子「お茶の香 関の戸」…伊勢茶のうまみ、口いっぱいに広がります
お茶の香 関の戸
石臼でひいてまぶした伊勢茶のうまみが、口いっぱいに広がる。あんとの絶妙なバランスが特徴だ。 【写真】山口・周南で親しまれる「およね餅」
370年ぶりの新商品
東海道五十三次の47番目の宿場町として栄えた関宿(せきじゅく)に店を構える「深川(ふかわ)屋」(亀山市)が、2014年に完成させた。江戸初期の1640年代に創業した深川屋にとって、約370年ぶりの新商品だ。
たっぷりのあんを軟らかな求肥(ぎゅうひ)で包んだ「関の戸」は、創業時から作り続けている餅和菓子。小豆は北海道産、もち米は滋賀県産を使っている。その伝統の菓子に伊勢茶の粉を加えて新たな味を開発したのは、お茶の生産が盛んな三重の特徴を生かしたかったからという。白湯(さゆ)やコーヒーにも合い、亀山市のふるさと納税の返礼品にも選ばれている。
「飲み物の脇役として味わって」
「深川屋」14代目の服部亜樹さん
「地元の茶畑をイメージし、お茶の渋みとあんの甘さを交互に味わえる和菓子を目指しました。私も毎朝、職人の一人として、餅やあんを手作りしています。飲み物の脇役として味わってほしいです」
お取り寄せ
6個入り648円(税込み、送料別)。注文はウェブサイトで。
全国各地の郷土色豊かな味覚。お取り寄せもできる「ふるさとの逸品」を紹介します。記事中の値段などは紙面掲載時のものです。