貴景勝は「首のヘルニア」で休場 師匠は再出場の可能性を完全に否定 来場所は9度目かど番
<大相撲夏場所>◇2日目◇13日◇東京・両国国技館 大関貴景勝(27=常盤山)が、2場所連続の途中休場を決めた。師匠の常盤山親方(元小結隆三杉)によると慢性的に抱えている「首のヘルニア」を悪化させたという。先場所は勝ち越しを決めた後の14日目から休場していたが、常盤山親方は「再出場はない。かど番となるが、7月(名古屋場所)に向かってやろうと思っている。治療優先」と説明した。全休なら7月の名古屋場所は、9度目のかど番となる。 貴景勝からは、この日の朝、常盤山親方に「休んでもいいですか」と、電話がかかってきたという。同親方が「その方がいい」と即答すると、本人から「名古屋に向けて、これからやります」との言葉が返ってきたという。常盤山親方は「首は簡単には治らない。ダラダラと出場するよりも、この方がいいと思う」と、残り全休を早い段階で決めたことを好判断とみている。 前日12日、初日の前頭平戸海戦後は、支度部屋で足を気にする動きを見せていたが、師匠は「足は全然」と、問題ないことを強調していた。続けて「なかなか思うようにいかなくて、歯がゆいと思う」と、本人の思いを代弁していた。2日目に対戦を予定していた前頭豪ノ山は不戦勝となる。