新型スズキ フロンクスは、アウトドアでも楽しめる!!! シーバスナイトゲーム仕様が本格的すぎた!!!
2025年1月10日から開催された「東京オートサロン2025」(千葉県・幕張メッセ)で、スズキは、新型「フロンクス」をベースとしたアクティブなコンセプトカーを披露した! 【写真を見る】新型フロンクス シーバスナイトゲームの全貌(12枚)
機能と視覚で面白さを!
スズキが、新型フロンクスをベースに、レジャー志向の顧客のために開発したショーモデルが「フロンクス シーバスナイトゲーム」だ。車体前半部がマットブラック、後半部が蛍光グリーンの車体が大きく目をひく。 シーバスナイトゲームとは、釣り好きならすぐに“ピン”とくるはず。スズキ(シーバス)の夜釣りをイメージしたそうだ。蛍光グリーンはチャートカラーとも呼ばれ、夜釣りのルアー(疑似餌)では一般的だ。 スズキでは、浜松に本社を置く釣り具メーカー「メガバス」とコラボで、フロンクスの文字が入ったチャートカラーのルアーを限定生産したこともある。今回、車内に積まれた釣り道具のなかに、ちゃんと入れられていた。こういう一種の“ユーモアセンス”も楽しい。 シーバスナイトゲームの開発コンセプトは「レジャー」。「オフロードをうたったクルマでも、ほとんどの場合、市街地で使われているので、都会でレジャーを楽しむ提案として企画しました」と、エクステリアデザインの担当者は述べる。 フロンクスは、2024年に発売された1.5リッターのSUV。その可能性をさらに拡大しようというのが、今回の企画だ。ルーフにはラック用レールを設け、フェンダーアーチを20mmほど拡大している。 装着タイヤは、ヨコハマ「ジオランダーX-AT」。標準モデルと同じ16インチを使いつつ、ハイトの高いタイヤのため、かなりスタイリッシュに仕上がっている。「タイヤ踏面のデザインも雰囲気アップに貢献してくれています」(スズキの担当デザイナー)とのこと。 今のSUV市場では、タイヤをデザイン面から選ぶ傾向が拡大しているようだ。以前は大型ピックアップだけの世界だったが、フロンクス シーバスナイトゲームの足元をみていると、デザイナーが注目するだけあって、雰囲気が向上しているのがわかる。 さきにも触れたように塗装に凝っているのがシーバスナイトゲーム。ロードホイールは車体色に合わせて、フロントがブラック、リヤが蛍光グリーン。でも、意外に違和感がない。 さらにもうひとつ。ボンネットの塗装には、ピックアップトラックの荷台に使われている塗料を使っている。荷物を上で移動させてもキズがつきにくいのが特徴で、これをシーバスナイトゲームに採用したのも、機能と視覚、両面で面白いアイディアだ。 タイヤサイズが違ったり、車高が上がったり、ボディ幅が広くなったりで、この状態では販売は出来ないそうだが、魅力的な提案なので、アイディアの数々が市販車に反映されることを期待したい。
文と編集・稲垣邦康(GQ)