バスケ女子シャンソン化粧品の新指揮官に76歳・中川文一氏 黄金期築いた名将が21年ぶり復帰 昨年は大量退団
バスケットボール女子・Wリーグに所属するシャンソン化粧品の新指揮官に、中川文一氏が就任する見通しであることが15日、分かった。複数の関係者が明らかにしたもの。76歳の同氏は、監督として前身の日本リーグ時代から10連覇を達成するなど14回優勝、同リーグで108連勝など、黄金期を築いた古巣に、21年ぶりに戻ることになる。 シャンソンでは昨年2月、当時のヘッドコーチ(HC)、元日本代表選手ら合計8人が退団する事態があった。チームが混乱する中、鵜沢潤アシスタントコーチが昇格。2023年度シーズンはプレーオフ準決勝まで勝ち進み、4月30日に退任が発表されていた。 復帰が確実な中川氏は、1976年にシャンソン監督就任。82年度シーズンに初優勝へ導くと、90年度から現行のWリーグ初年度まで10連覇を達成した。その間には日本代表HCも務め、96年アトランタ五輪7位、98年アジア大会優勝という実績を残した。総監督だった03年4月で退社した後は日本代表HCへの再登板や、複数のWリーグのチームを率いていた。 今年5月3日のWリーグオールスター(愛知)ではOGチームのHCとしてコートに立ち、試合後のインタビューで「もうすぐ現場復帰します」と明かしたという。女子バスケ界が誇る名将が、05年度以来遠ざかるリーグ女王へシャンソンを引っ張る。 ◆中川 文一(なかがわ・ふみかず)1947年10月6日、京都府生まれ。76歳。東京教育大(現筑波大)を卒業後、71年にユニチカ宇治でコーチとなる。76年にシャンソン化粧品の監督就任。数々の実績を残して2003年に退社した後、Wリーグでは富士通、トヨタ紡織、アイシンでHCを歴任。
報知新聞社