故・岡田有希子さん38回目の命日はそぼ降る雨…墓前には今も多くのファンが花を手向ける（ブレーメン大島）
80年代に絶大な人気を博したアイドルの岡田有希子さん（享年18）が1986年4月8日に、自ら命を絶ってから38年が経った。生きていれば、今年はデビュー40周年を迎えるはずだったが、その夢はかなわなかった。 急死のryuchellさんは「多様性の時代の寵児になれた人」と業界関係者…離婚後も続いた葛藤と心ない誹謗中傷 命日の4月8日、筆者は彼女の地元・愛知県にある墓前に向かった。そこでは、平日にもかかわらず全国から約40人ものファンが集まり、当時の思い出を語り合ったり、墓前を見つめて手を合わせたり、さまざまな形で命日を迎えていた。 亡くなった午後0時15分に黙とうが行われたのだが、朝から曇りがちだった空から、急に雨が降り出してしまい、そぼ降る雨の中での黙とうとなった。 同時刻には、岡田さんがかつて所属していた事務所の前でも黙とうが行われていた。そこに供えられていた花を現地のお墓に運んできてくれた人もいた。 お参りに訪れた大阪在住の男性ファンは「まさかの雨でびっくりしましたけど、来年も元気な姿を見せに会いに来たいと思います。五十回忌までは続けたいです」と語った。
一体感を生むファンのための法要
私も毎年命日には現地で黙とうを捧げてきたが、今年は平日、さらに雨の予報にもかかわらず、彼女の墓前にたくさんのファンが集まっていたことに驚いた。初めて来たという人もいて、今でも岡田さんの人気の高さを感じた。 黙とうが終わるとファンのための法要が行われた。本来、法要は親族で行われることが多いが、住職さんのご厚意でここではファンのためにも行われる。 集まった人たちは、まったくの他人同士だが、岡田さんのファンというファミリーであり、この法要でファン同士の一体感が生まれるのではないかと思う。 今年は、デビュー40周年ということで、40周年記念の12インチアナログ盤「Summer Beach」の発売も決定している。 今でも、多くの人に愛されている岡田さん。すてきな贈り物をしてくれてありがとう。 ファンの間では、ずっと心の中で生き続けている永遠の18歳の岡田さんに出会えたことに感謝したいと思う。来年もまた会いましょう。 （取材・文=プロアイドルヲタク・ブレーメン大島） ◇ ◇ ◇ ■厚生労働省のホームページで紹介している主な悩み相談窓口 ▽いのちの電話 ℡0570・783・556 （午前10時～午後10時） ℡0120・783・556 （午後4～9時、毎月10日は午前8時～翌日午前8時） ▽こころの健康相談統一ダイヤル ℡0570・064・556 （対応の曜日・時間は都道府県により異なる） ▽よりそいホットライン ℡0120・279・338 （24時間対応） 岩手、宮城、福島各県からは ℡0120・279・226 （24時間対応）
