2027年の諫早、雲仙フルマラソン 計画案を発表、スポーツと文化融合したイベントに 長崎
長崎県諫早、雲仙両市と長崎陸上競技協会は25日、諫早市宇都町のトランスコスモススタジアム長崎で会見を開き、2027年1月の開催を目指すフルマラソン大会「(仮称)長崎ミュージックマラソン」の大会計画案などを発表した。 コンセプトはスポーツと文化の融合。本県の自然や食文化を国内外に発信し、交流人口の拡大や経済効果を創出するとともに、市民・県民のわがまち愛を向上させるのが狙い。 東京マラソン財団が総合プロデュースを担当し、同財団の地域貢献事業の第1弾として手がける。ミュージシャンによる音楽フェス(前夜祭)や、沿道での演奏でランナーを盛り上げるほか、東京マラソンのファミリーイベントとして、同財団が交流サイト(SNS)などを通じて国内外に情報発信。周辺自治体や県の協力を得て「オール長崎」でつくるイベントを目指す。 大久保潔重諫早市長は「平和でかけがえのない1日を実感できる日本初の本格的ミュージックマラソンを創造したい」。金澤秀三郎雲仙市長は「温泉や豊かな自然、食などの魅力を選手やその家族にも楽しんでもらいたい」。同財団の早野忠昭理事長=南島原市出身=は「冬の風物詩となるコンテンツとして、世界に羽ばたく大会になるまでサポートしたい」とそれぞれ意気込みを語った。 諫早市によると、1万人規模の参加を見込み、トランスコスモススタジアム長崎を発着点に、同市高来町と雲仙市吾妻町を結ぶ諫早湾干拓堤防道路などを走る42・195キロ。県内初の日本陸連の公認コースを目指す。コースの詳細は今後設立予定の実行委が正式発表する。