【ソフトバンク】3割打者激減の中、近藤だけはレベチ!
■かつては2球種しか投げない投手も ホークスの元監督・工藤公康氏の全盛期や巨人で活躍した江川卓氏は、直球とカーブの2種類で勝負していたのが懐かしい。この二人の誕生があと2~30年遅かったら、本人たちはどうしていただろうかと、ふと想像してしまう。 ■近藤健介は別格 村上コーチがそんな中で挙げる一人の選手がいる。セ・パ交流戦で2年連続優秀選手賞獲得のホークス・近藤健介。「全ての打席で、次につながる内容がある。あれだけの成績を残しながらも本人は恐らく納得していない。」と指摘する。交流戦全18試合で、打率3割5分6厘、4本塁打14打点。特に広島戦でのサヨナラホームランや、阪神・才木からのホームランなど、普段対戦のない好投手の球を完璧に捉えた。交流戦終了時点で両リーグ最高打率3割4分6厘の近藤こそ、凡退すれば誰よりも悔しさをあらわにし、打撃を追求しているという。その姿を称賛する村上コーチが、かつて目の当たりにした選手の中から、3度三冠王に輝いた偉大な選手の名前を引き合いに出した。「落合さんの自宅を訪問したとき、素振りをするための真っ暗な部屋を見せていただいたことがある。そこまでの準備をされているんだ…近藤には、近いものを感じる。」 ■初の首位打者へ まだシーズン半ば。この先、何があるかは分からないが、近藤は143試合終了後にも打率3割台の成績が十分に期待できる。意外にもまだ獲得したことのない首位打者のタイトルへまっしぐらだ。
RKB毎日放送