マイナ保険証を使うと「医療費」が安くなる?早く切り替えた方がいいの?
マイナ保険証を使うと現行の保険証より医療費が安くなる
マイナ保険証を使うと現行の保険証よりも医療費に差があるのかどうか、表1よりご紹介します。点数は1点あたり10円となっています。 表1
出典:厚生労働省「個別改定項目について (1)医療DXの基盤となるオンライン資格確認の導入の原則義務付けに係る経過措置について」を基に筆者作成 厚生労働省によると、マイナ保険証を使用した場合、現行の保険証より医療費が20円安くなることが分かりました。医療費が安い点は、マイナ保険証における最大のメリットといえるでしょう。ほかにもメリットがあるため、次で詳しくご紹介します。 ■マイナ保険証を使うメリット マイナ保険の主なメリットは以下の通りです。 ●限度額以上の支払いが不要 ●就職や転職後もそのまま使える ●プライバシーが守られる ●高いセキュリティーを保(たも)てる マイナ保険証を使うと、役所で高額医療制度の手続きをしなくても、適用されるため余分な支払いが不要です。就職や転職後もそのまま使えて、顔写真とICチップのおかげでプライバシーが守られ、高いセキュリティーを発揮します。 ■マイナ保険証を使うデメリット メリットが多いマイナ保険証ですが、デメリットがあるのかみていきましょう。マイナ保険証のデメリットは以下の通りです。 ●全ての医療機関で使えるわけではない ●子どもだけでは操作が不安 マイナ保険証は全ての医療機関で使えるわけではないため、不安や混乱を招くおそれがあります。少しずつ各医療機関や薬局で対応可能になっているため、希望の医療機関で使えない場合は待つしかないでしょう。 また、カードリーダーの読み取りを子どもや障がいのある方だけでできるのか、不安視する声もあります。対策として、小さい子どもは親が付き添い、操作方法が分からない方にも職員による介助が可能なため安心して利用できるでしょう。
マイナ保険証は医療費の安さ以外にもメリットが多い
マイナ保険証は従来の保険証より安く医療を受けられます。入院や長引く治療で高額な医療費が必要な方も、マイナ保険証を使えば手続き不要で高額医療制度が受けられるため、利用しやすいでしょう。 費用面以外にも優れたセキュリティーの維持や、転職後の手続きが不要など、さまざまなメリットがあります。デメリットは利用できる医療機関が限られる点や、使用者によっては使いづらいおそれがある点でしょう。 しかし、令和6年12月2日から、既存の健康保険証は発行されなくなります。そのため、所持していない方は申請するなどして使い方に慣れるようにするといいでしょう。 出典 厚生労働省 マイナンバーカードの健康保険証利用について 厚生労働省 マイナンバーカードの健康保険証利用方法 厚生労働省 個別改定項目について デジタル庁 マイナンバーカードの健康保険証利用 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部