「成長を見せ続けるタレントでありたい」りゅうちぇる流・世間の声との向き合い方
自分が成長しているのに、過去の自分のままだとズレてしまう
テレビに出始めたころのりゅうちぇるは、当時から「5年後はおバカタレントとしてテレビに出たくない」と決めていた。 「自分自身は成長していくのに5年前の自分のままで出演したら、それは演技になってしまうしズレが生じてしまうじゃないですか。イメージを気にされている芸能人の方も多いと思うんですけど、僕は逆に、『こんな面もあるんだ』って部分をどんどん出していきたい」 ハリボテのりゅうちぇるではなく、本心や成長を見てほしい――。その時々の自分を表現できる芸能人でいたいと話す。テレビ出演の多かった時期も「2つのこと」は守り抜いた。ひとつは「無理しすぎないこと」、もうひとつは「嘘をつかないこと」。 「もちろん、最初にテレビに呼ばれたときは『爪痕を残すぞ』とは思ってたんですけど、無理しすぎたり、嘘をついたりはしないって決めてました。だから、ちょっとした反抗はしちゃってましたね。例えば打ち合わせとかで、『これは若者に人気なので、知ってる体でお願いします』って言われても、本番で『知らないです~』って言ってみたりとか(笑)。それくらい、昔から自分は自分でありたいという欲が強くて……、テレビでは使いづらいタレントだと思いますよ(笑)」 活動の場所はSNSやYouTubeなどに広がったが、コロナ禍による自粛期間を通して、「テレビ以外でも発信する経験や実績を積んできてよかった」とあらためて感じたという。 「テレビでいっぱいふざけてみんなに笑ってもらうのだって、もちろん好きですよ。正直、今バラエティーに出てもめっちゃ頑張れるし、面白いと思うんです(笑)。でも、テレビだけに固執していたら、自粛期間中に仕事が減って困っただろうし、SNSやYouTubeでの発信もはじめてよかったなって思います」 TwitterとInstagramのフォロワー数は合計241万人、YouTubeチャンネル『RYUCHELL』のチャンネル登録数は24.6万人にも及ぶ。りゅうちぇるは、より自分らしさを表現できる場を選んだのだ。そんなふうに自分らしく生きたいりゅうちぇるが一番嫌なのは、「強要されること」。 「僕のイメージを人に決めつけられるのとかは、もちろん嫌な気はするんですけど、もう諦めてるんですよ。いろんなイメージを持たれるのは自由だし、そういうイメージを持たないでほしいっていうのも強要になるし。何よりも嫌いなのは強要かもしれない」