管内初、モデル園を指定 三重・松阪署が清泉愛育園 交通安全運動に合わせハンドサインキャンペーン周知
「横断歩道は手を上げよう」、園児も約束
三重県警松阪署は、歩行者が道路を横断する時に手を上げてドライバーに意思を示す「横断歩道〝ハンドサイン〟キャンペーン」について、周知を図ろうと同署管内で初めて、「推進モデル園」として、松阪市大黒田町の私立松阪清泉愛育園(安藤智子園長、120人)を指定し、10日午前11時から同園で指定式を開いた。 松阪署などは、今回の「春の全国交通安全運動」(6~15日)を含め年4回行う運動などで、横断歩道での歩行者優先のルール徹底への取り組みの一環で同キャンペーンを実施している。 昨年11月には、公募で県立松阪工業高校繊維デザイン科3年・山川彩桜さん(伊勢市)のデザインを同キャンペーンのシンボルマークに選び、マークが入ったのぼり旗やチラシをより効果的に使うとともに、交通安全の意識付けにつながればと、管内の幼・保育園をモデル園に指定することにした。 今回は、昨夏の運動で、チャイルドシート使用推進モデル保育園に指定した同園に協力を呼び掛け、松阪地区初のモデル園に指定することになった。 この日は、年中・年長児計28人が見守る中、松阪署の林勝交通第一課長が安藤園長に指定書を交付し、シンボルマークが入ったのぼり旗と啓発チラシを手渡した。 林交通第一課長は園児たちに「交通事故に遭わないようにするために横断歩道ではしっかり手を上げて渡ることを約束してください」と呼び掛けると、園児たちは「はーい」と手を上げて元気に応えた。 安藤園長は、園児たちに受け取った指定書やのぼり旗を分かりやすく説明しながら、「モデル園に指定しますということは、周りのお手本になることです。皆さんは横断歩道の渡り方を友達や大人の人に教えてあげてください」などと優しく呼び掛けていた。