ケプラ（Photo by Azusa Takada）

3月23日（土）に開催された「ツタロックフェス2024」。ケプラのライブレポートをお届けする。 【ライブ写真はこちら】 SEに合わせて手拍子が湧き起こる中COSMIC STAGEに登場したのは、全員20才の次世代ロックバンド・ケプラの4人。 1曲目は、幻想的なギターのアルペジオからしっとりと始まる「family」。「ツタロック!!!!」と柳澤律希（Vo/Gt）が雄叫びをあげるとオーディエンスは歓声と手拍子で共鳴する。続く楽曲「ぼくのてんし」は雰囲気が変わって明るくハッピーな曲調のポップチューン。のっけからケプラの楽曲のバリエーションの広さを見せ、ライブフロアの空気を自分たちの色に染めていく。サビをメンバー全員で楽しそうに歌っている姿を見ていると、こっちまでワクワクして高揚感に包まれていくような気分。かず（Ba）の軽快なベースラインとハヤト（Dr）の跳ねたグルーヴィなドラムスに心躍る「記念日」では、観客が楽しそうに手を振って音楽に乗っているのが印象的だった。 「今回ようやく幕張に立てました！　ありがとうございます！」。柳澤が本フェスへの率直な喜びと意気込みを語り、心地の良いミドルテンポの踊れるポップナンバー「ルーシー」へ。柳澤の「ギターー!!」という掛け声で始まるけんた（Gt）のメロディアスなギターソロが曲のキャッチーさを最大限に引き立てる。 その後もヒット曲「これからのこと」、真っ直ぐなロックサウンドが爽快な卒業ソング「春が過ぎたら」と右肩上がりで盛り上がるナンバーを次々と披露し会場をヒートさせていった。「先週僕誕生日でして、ようやくこれでメンバー皆んなが20歳になりました！」。会場からは祝福の歓声とともに驚きのリアクションがあがる。オーディエンスは、確固たるスタンスや世界観をすでに持つ彼らの堂々としたパフォーマンスから、20歳とは思えない風格を感じ取っていたのだ。そして、最後にステージを締めくくる曲は「剣」。誰の心にもある無垢な部分をくすぐるような歌詞と柳澤の温かみのある歌声が心を揺さぶる。会場全体に心地良い余韻を残し、彼らはステージを去った。 ＜イベント情報＞ Vポイント presents ツタロックフェス2024 公演日：2023年3月23日（土）、24日（日） 会場名：幕張メッセ国際展示場 9・ 10・ 11ホール 主催：CCCミュージックラボ（株）/ライブマスターズ（株） 企画：CCCミュージックラボ（株） 制作：ライブマスターズ（株） 運営：（株）ディスクガレージ 特別協賛：CCCMKホールディングス（株） / 三井住友カード株式会社