立憲・逢坂氏6選 自民新顔、裏金の逆風はね返せず 北海道8区
高い知名度のある立憲の逢坂誠二氏が自民の向山淳氏を抑え、6選を果たした。 逢坂氏は地域経済の停滞や人口減少を招いたのは自民党政権だと批判。政治改革も念頭に「政権交代が必要だ」と主張した。その上で生産・加工・販売を地域で行う6次産業化の推進、1次産業への新規参入支援や所得補償、教育無償化などを訴えた。今回は比例との重複立候補をせず、「今までで最も厳しい選挙」(逢坂氏)と支援組織の連合を中心に引き締めを図った。 当選確実の報を受けた逢坂氏は「1次産業と将来に向けての教育、これをしっかりしないといけない」と意気込んだ。 埼玉県出身の向山氏は昨夏に党8区支部長に選ばれてから、連日街頭に立つなど知名度アップに努めた。地域の停滞を打破するため政権与党の議員が必要と主張。1児の母であることもアピールした。だが、党の裏金問題が直撃。「総合商社で勤務した民間や主婦の当たり前の感覚で古い自民党政治を変える」と訴えたが、逆風をはね返せなかった。(野田一郎、古畑航希)
朝日新聞社