黒柳徹子、紅白司会で火花を散らした鈴木健二さん悼む 「純真な方だった。負けず嫌いな」
紅白歌合戦や人気クイズ番組の司会として活躍し、ベストセラー「気くばりのすすめ」でも知られる元NHKアナウンサーの鈴木健二(すずき・けんじ)さんが3月29日午前5時30分、老衰のため福岡市の病院で死去した。95歳。 鈴木さんの訃報を受け、紅白歌合戦の司会で共演した、タレントの黒柳徹子(90)が3日、コメントを所属事務所を通じて盟友の死を悼んだ。 1983年に白組と紅組の司会で競演した2人は火花を散らした。黒柳は「鈴木さんは、絶対に負けたくない、と白いふちのメガネ、白と黒のメガネ、あらゆる色に白が入ったメガネで、応戦です。途中で、白い羽織に着替えたり、白いお扇子でパタパタやったり」。中でも記憶に残っているのは鈴木さんの顔だったという。「圧倒的なのは、お顔の大きさです。袴(はまか)から何から、真っ白で、あのご立派なお顔ですから、それだけで負けそうです」 クイズ番組でも活躍するなど、真面目な鈴木さんのイメージとは正反対のパフォーマンスには度肝を抜かれたようで「はちまきに扇子で、負けたくない!と、踊りながら出ていらしたときは、どうしても笑ってしまいました。考えてみると、外から見るより、純真な方だったのですね。負けず嫌いな」としのんだ。
報知新聞社