【過去映像】沈没した掃海艇「うくしま」とは 2023年の乗船取材では機雷を爆破処理 機雷が磁気に反応しないよう船体は木製
FBS福岡放送
福岡県宗像市の大島沖で10日に火災が起きた海上自衛隊の掃海艇「うくしま」が、11日午前に沈没しました。現場海域ではダイバーが潜り、行方不明者の捜索を行っています。 【画像】過去映像 沈没した掃海艇「うくしま」とは 2023年の乗船取材では機雷を爆破処理 機雷が磁気に反応しないよう船体は木製
■井本志保理カメラマン 「ダイバーによる捜索活動が行われています。」
海上自衛隊によりますと、10日午前9時40分ごろ、福岡県宗像市大島の北およそ2.3キロの海上を航行していた掃海艇「うくしま」から火が出ました。
現場では消火活動が続いていましたが、福岡海上保安部によりますと「うくしま」は11日未明に転覆し鎮火、午前8時半ごろに沈没しました。 この火事で、火元と見られるエンジンがある機械室で当直にあたっていた古賀辰徳3等海曹(33)の行方が分かっておらず、現場海域では海保のダイバーが捜索を行っています。
海上自衛隊の掃海艇「うくしま」は、水中の機雷を発見・除去する任務にあたる船です。
こちらは去年9月に行われた機雷の爆破処理で、FBSの元木寛人アナウンサーが乗船した時の映像です。22メートルの海中に沈む機雷が爆破され、およそ100メートルの水柱があがっています。 掃海艇は、機雷が磁気によって反応し爆発するのを防ぐため、船体は木製となっているということです。 海上自衛隊によりますと「うくしま」は11月16日から宮崎県の日向灘で始まる訓練に参加するため、10日に山口県下関市の港を出港していたということです。
海上自衛隊トップの斎藤聡海上幕僚長は「国民の皆様に非常にご心配をおかけしています」とコメントし、原因究明と行方不明の隊員の捜索に全力を尽くしたいとしています。