浦和の3戦ぶり勝利か? 札幌の2か月ぶり白星か? 勝点3は譲れない!
ともに渇望するのは勝点3である。9位に甘んじる浦和レッズと最下位に沈む北海道コンサドーレ札幌。両クラブの立場は異なるが、ほしいのは勝利である。浦和も札幌も『明治安田J1リーグ』第24節で白星のみを睨む。 【PHOTO】鈴木武蔵(北海道コンサドーレ札幌) 浦和は第20節・名古屋グランパス戦から4-2-3-1にシステム変更し2連勝。ここから一気に乗っていくと思われたが、第22節・湘南ベルマーレ戦はガクっとくる逆転負けを喫した。先制点を献上したものの、60分に投入されたFWチアゴ・サンタナが立て続けにゴールを陥れて逆転。3連勝が濃厚と思われたが、90分からまさかの2失点を食らい2-3の再逆転を許したのだった。 続く、京都サンガF.C.戦では攻めては18分GK西川周作からのロングフィードを右SB関根貴大が巧みに身体を入れ替えてシュートまで持ち込み、53分にはトップ下の大久保智明と右サイド武田英寿のパス交換からボランチ伊藤敦樹が右足を振り抜いたが、得点には至らず。守っては40・88分と西川が最後尾を破られて万事休すと思いきや、40分のピンチは古巣との試合で今季初先発したCB井上黎生人が頭で弾き返し、88分は最終ラインのパスミスでピンチの原因を作った伊藤が自らボールを掻き出し、ゴールを死守した。前半は浦和ペース、後半は京都ペースで、京都に3倍ものシュートを放たれながら、何とかスコアレスドローに持ち込んだ。 苦しい展開を余儀なくされたペア・マティアス・ヘグモ監督だが、「前半は悪くなかった。後半に入ってクオリティーに少し波があったが、大きなチャンスを作ることができた。京都のペナルティーエリアに進入する機会が多かったと思う。ここ最近4試合で3試合目のクリーンシートとなった。夏のブレイク前の札幌戦へ向けて、いい準備をしたい」と前を向いた。 一方、札幌はここまで2勝6分15敗。19位・京都にもう勝点10差を付けられている。シーズン半ばだが、すでに残留争いの崖っぷちに立たされているのだ。だが、ひと筋の光明が差した。上位争いを繰り広げるヴィッセル神戸を迎えた『明治安田J1』第23節。立ち上がりこそ劣勢を強いられたが、粘り強い守備から徐々にペースを掴んだ札幌は39分、シャドーに入る青木亮太が壁のわずかな綻びを射抜くFKをズバリ。後半早々エース大迫勇也に同点弾を許したが、75分に札幌はPKのチャンスを手にする。キッカーは鈴木武蔵。だが、しかし、GK前川黛也が見事にストップ。鈴木の今季初ゴールはまたもやおあずけとなった。その後もスリリングな攻防を繰り広げるも、互いにゴールには届かず。1-1で勝点1を分け合った。札幌は勝てる試合を落とした格好だが、これで8連敗をストップ。上位陣との真っ向勝負での好ゲームを次につなげるしかない。 リーグ戦での通算対戦成績は浦和の13勝6分6敗。直近5試合も浦和の負けなしの3勝2分。第3節での対戦では序盤からチャンスを作った浦和が31分、FKから酒井宏樹のヘディングシュートで先制すると、開幕2戦無得点の札幌をシャットアウト。きっちり1-0で勝点3を手繰り寄せた。 果たして、浦和が3戦ぶりに勝利を獲得するのか、それとも、札幌が2か月ぶりとなる白星をマークするのか。『明治安田J1』第24節・浦和×札幌は7月20日(土)・埼玉スタジアム2002にてキックオフ。当日は夏休みがキックオフとなるのを記念して、小学生以下の来場者全員にHOT SUMMER オリジナルキャップをプレゼント。また、この日のスタグルは暑い夏にぴったりな「HOT(熱い・辛い)メニュー」と「ICE(冷たい)メニュー」をご用意。ICEメニュー特別企画として「全国ご当地アイス大集合」も実施する。チケット発売中。試合の模様はDAZNにて生中継。