北川悦吏子がドラマや自身の病気を語る「北川ラジオ」開設、「誰かに届けばいいな」
脚本家の北川悦吏子がYouTubeチャンネル「北川ラジオ」を開設。本日9月18日18時に、北川自らが同チャンネルについて語った「episode0」と、病のため入院していた病室で収録した「入院ラジオ」の2本が配信される。 【画像】「生きとし生けるもの」記者会見に妻夫木聡、渡辺謙とともに参加した北川悦吏子 ドラマ「愛していると言ってくれ」「ロングバケーション」、連続テレビ小説「半分、青い。」などで知られる北川。30年にわたって脚本家として第一線を走りながら、1999年からは国の指定する難病、そして難治症と闘い続けている。 「北川ラジオ」は、病気のことやこれまでの仕事のこと、今感じていることを北川自らが語るチャンネル。体調が悪いときは病室で話す「入院ラジオ」、回復した際は自宅などから言葉を届ける「退院ラジオ」を配信する。北川は同チャンネルで伝えたいこととして「心のバリアフリー」「どんな人生でも生きていきようはある!」「書くことで生きてきた。(人気ドラマの話、そして、書くこととは)」を掲げ、この新たな取り組みについて「恐ろしいような、わくわくするような。それはまるでドラマの書き始めのようでもあり…。ドラマのように、どこかの誰かに届けばいいな、と思います」とコメントしている。 「北川ラジオ」は不定期で配信。なお、北川が脚本を手がけたテレビ東京開局60周年特別企画ドラマスペシャル「生きとし生けるもの」はNetflixで配信中だ。 ■ 北川悦吏子 コメント 病気を押して、ずっとがんばって書いてきました。 入退院を繰り返しながら。 書けない時もありました。 病院の小さな窓から外を眺める日々。 でも、絶望的か、というとそうでもない、と思っています。 幸せは、予期せぬところに転がっているし、 先の希望を持つのは、その人の自由だし、生きていく権利です。 少しでも前に進みたい、と思いました。 書くかわりに、何か言葉を発したい、と思いました。 そして、ある日、ふと、スマホのボイスメモに、ひとりしゃべりを始めました。 あ、ラジオみたいなものが出来ないかな? それが、このYouTubeをやってみようと思った始まりです。 YouTubeだけれど、病院の中なので、私はおしゃべりだけ。 声だけ。(とても、パジャマ姿はお見せできない!) ラジオみたいな感じなものにしようと思います。 いろんなYouTubeがあるけれど、 病院の中で語られたものはないんじゃないか、と思います。 ベッドの上で喋ってます。病院は、生と死の間にある、不思議な場所。 時が止まったような異空間。さて、そこでいったい何を喋り始めるのか? 恐ろしいような、わくわくするような。 それはまるでドラマの書き始めのようでもあり…。 ドラマのように、どこかの誰かに届けばいいな、と思います。